日本のデジタルウェルビーイング順位が低下、インターネット品質の後退が大きく影響
デジタル生活の質指数2026で日本は21位、AIは7位もネット品質で課題
CATEGORY: テクノロジー
サイバーセキュリティ企業のSurfsharkは、各国のデジタル環境や暮らしやすさを評価する「Digital Quality of Life Index 2026」を発表しました。日本は総合で世界21位となり、前年の16位から順位を下げています。分野別ではAIが世界7位と高い評価を得た一方、インターネット品質は世界72位にとどまりました。
総合ランキングのトップ3はフィンランド、ドイツ、デンマークで、上位10カ国を欧州諸国が占めました。今回で8回目となる同調査は、世界121カ国を対象に「インターネットの利用しやすさ」「インターネット品質」「デジタルインフラ」「デジタルセキュリティ」「AI」の5つの分野から総合的に評価を行っています。
AI分野で世界7位、セキュリティは23位へ上昇
日本はAI分野で世界7位となり、調査対象国の94%を上回る結果となりました。日本より下位となった国は114カ国です。AI分野では投資先としての魅力度や公共サービスへの導入準備状況などを評価しており、日本は世界5位の韓国には及ばなかったものの、世界14位の中国を上回っています。なお、同分野の世界トップ3は米国、英国、フランスでした。
デジタルセキュリティ分野において、日本は前年の結果から12ランク上昇して世界23位となり、調査対象国の約80%を上回りました。サイバー犯罪への対策体制やデータ保護の法制度が高く評価されています。同分野では世界22位の韓国をわずかに下回った一方、世界74位の中国を大きく上回りました。この分野のトップ10はすべて欧州の国々が占めています。
AIを悪用したサイバー攻撃が拡大する現状について、Surfsharkの最高セキュリティ責任者であるトマス・スタムリス氏は「機械による攻撃には、機械を活用して対抗することが求められています」と指摘し、多層的な対策の必要性を挙げています。
今回の調査で日本が最も大きく順位を落としたのはインターネット品質でした。日本の順位は前年の57位から15ランク低下し、世界平均とほぼ同水準となる世界72位となっています。
評価を押し下げる要因となったのは、モバイル回線と固定回線のレイテンシー(遅延)です。モバイル回線のレイテンシーが特に優れているクウェートの16ミリ秒に対し、日本は平均44ミリ秒でした。また、日本の固定回線におけるレイテンシーは25ミリ秒となっています。
デジタルインフラ分野において、日本は前年の24位から順位を下げて世界26位となりました。
同分野の内訳をみると、日本におけるインターネット利用者の割合は人口の86%で世界66位にとどまります。一方で、ネットワーク活用の準備状況を示す「ネットワーク・レディネス」の指標では世界11位の評価を得ています。そのほか、日本のインターネットの利用しやすさは世界18位でした。
調査の概要
今回の調査に関する情報は以下の通りです。
- 調査名称: Digital Quality of Life Index 2026
- 発表日: 2026年10月6日
- 調査対象: 世界121カ国
- 調査主体: Surfshark(オランダに本社を置き、リトアニアおよびポーランドにもオフィスを構えるサイバーセキュリティ企業)
- 情報源: 国連や世界銀行をはじめとする機関が公開するオープンデータをもとに分析
- 評価分野: インターネット品質、インターネットの利用しやすさ、デジタルセキュリティ、デジタルインフラ、AI(AIは2025年に追加)
本記事はSurfsharkの発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



