キヤノンのCT装置が大賞を受賞 DFAアジアデザイン賞2026でカメラ用レンズも金賞
香港デザインセンターが主催する「DFAアジアデザイン賞2026(DFA Design for Asia Awards 2026)」において、キヤノンの製品が各賞を受賞した。最高位である大賞(Grand Award)には全身用X線CT診断装置「Aquilion Rise」が選ばれ、ミラーレスカメラ用RFレンズ「F1.4 L VCMシリーズ」が金賞(Gold Award)を受賞した。
3体位での撮影に対応するCT装置「Aquilion Rise」

大賞を受賞した「Aquilion Rise」は、慶應義塾大学との産学連携により共同開発されたマルチポジションCTである。臥位・立位・座位の3体位での撮影に対応しており、従来の臥位撮影だけでは捉えにくかった病変を発見できる可能性があるとしている。
本装置は架台(ガントリ)を片側から支える構造を採用し、装置周辺に空間を確保することで、患者や医療従事者がアクセスしやすい開放的な検査環境を提供する。曲面を基調としたフォルムとコンパクトなデザインにより圧迫感を軽減し、検査室全体の視認性と快適性の向上を図っている。また、ボア開放部に設けた照明が開口内を明るく照らし、患者の不安や緊張を緩和する配慮もなされている。
本製品のデザインは国内外で評価されており、これまでに以下の賞を受賞している。
- 第56回 機械工業デザイン賞 IDEA(日本デザイン振興会賞)
- 2025年度グッドデザイン賞(グッドデザイン・ベスト100)
- ドイツの「iFデザインアワード2026(金賞)」
静止画と動画の両立を追求した「F1.4 L VCMシリーズ」
金賞を受賞した「F1.4 L VCMシリーズ」は、静止画と動画の双方で高品位な描写表現を追求する写真家や映像クリエイター向けの大口径単焦点レンズシリーズである。コンパクト設計ながら、開放F値1.4による大きく上質なボケ表現が可能となっている。
動画撮影への配慮として、クリック感なく絞り値を変更できるアイリスリングを搭載し、滑らかな露出調整を可能にした。さらに、本シリーズの全6本のレンズは外径が統一されており、複数のレンズを組み合わせて使用する動画撮影現場におけるアクセサリーの共通化やジンバル調整のしやすさに配慮されている。ボディにはコントロールリング、フォーカスリング、アイリスリングの3つがバランスよく配置され、各リングの回転の重さや滑らかさも全レンズで統一されている。
今後の製品開発
キヤノンは、今回の受賞を励みとして、今後も性能とデザインを高度に融合させた製品づくりを続けていくとしている。
DFAアジアデザイン賞の概要
「DFAアジアデザイン賞(DFA Design for Asia Awards)」は、優れたデザインとアジア独自の視点を取り入れたユーザー中心のデザインプロジェクトを表彰し、アジア地域の人々の生活の質の向上を目指して2003年に創設された。香港デザインセンターが主催する7つの表彰制度の1つであり、デザインに関わる個人と企業の成果を国際的に紹介するためのプラットフォームとなっている。
本記事はキヤノンの発表をもとに作成。
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