「InfiniCloud(R) AI 3.0」Sovereign / Private AIプラットフォームとして製品ラインナップを刷新。Enterprise用途から無償版CEまで提供
InfiniCloudがプライベートAI基盤の最新版3.0を10月末より提供へ



CATEGORY: テクノロジー
InfiniCloud株式会社は、自社の管理下で運用できるプライベートAI基盤「InfiniCloud® AI」の最新版となる「3.0」の提供を開始します。提供開始日は2026年10月末を予定しています。あわせて、製品体系を刷新して3つの製品シリーズを用意するほか、データセンター向けのLMaaS基盤「InfiniCloud® AI LLM Fabric」の提供も開始します。
組織独自の判断基準を備えるプライベートAI基盤

InfiniCloud® AIは、社内の規程や資料、業務の知見を取り込み、組織独自の判断基準を備えた知能として育て、自らの管理下で所有・運用するための企業専用統合管理プライベートAI基盤です。
生成AIの業務活用が広がるなか、機密データの投入に伴うセキュリティリスクへの懸念から、プライベートAI基盤のニーズが高まっています。しかし、AIに投入するデータの範囲に悩む企業、機密情報の扱いに厳格な組織やソブリンAIを求める組織、RAGのPoCで期待した効果が得られなかった組織、費用をかけずに試したい中小企業など、企業が抱える課題や求める環境は一様ではありません。こうした状況を踏まえ、同社は課題に応じた製品ラインナップを用意しました。
会話の長期記憶や思考モードを大幅に強化した「3.0」



バージョン3.0は、利用者との会話を学習し、状況に合わせてパーソナライズする長期記憶機能を備えたChat型Agentic AI/AI Agentです。利用者の役職や居住地などを記憶し、質問の意図を読み解いて回答します。
字面を検索するRAG探索にとどまらず、文面を読み解いてAIを束ねて解を導くAgentic AI「EDTM(Evidence-Driven Thinking Mode)」を「EDTM v2」として大幅に強化しました。証拠駆動型の推論モードにより、各種機能を統合してAIが解釈し、証拠として扱ったり原文参照を推奨する要調査を含めたりした回答を作成します。
さらに、検索エンジンや各種論文検索、e-Gov法令、e-Statなどの公的・専門データベース、名刺管理サービスとAPI連携する「検索プロバイダ」機能を備えます。これらを拡張可能にするNative Plugin基盤や、社内BI基盤などと接続できるネットワーク経由のMCP連携機能も一新しました。利用者ごとにAPI-KEYを発行でき、CodexやClaude Codeなどのハーネスを使いながらバックエンドLLM基盤とすることでトークンコストを抑える運用にも対応します(要GPU基盤, Community Edition / Enterprise Suite)。
企業の環境と目的に応じた3つの製品シリーズ
利用する企業環境や目的に合わせ、以下の3つの製品シリーズを展開します。
- InfiniCloud® AI Enterprise Control:外部LLM基盤(LMaaS)へのリクエストを統合管理し、企業情報をオンプレミスサーバー基盤やIaaS基盤に集約するPrivate AI。GPUがない環境でも利用可能です。
- InfiniCloud® AI Enterprise Suite:Enterprise Controlの全機能に加え、Fine Tuneにも対応した独自のLMaaS機能を標準搭載。自社用GPUを持つオンプレミスサーバーで完全Air Gapに対応し、GPU付きIaaSなどにもインストール可能です。
- InfiniCloud® AI Community:ほとんどの機能をElastic License V2下で無償利用できる小規模企業向けのソフトウェアで、ソースコード込みでダウンロード可能です(自社サービスとしての公開は不可)。
なお、Enterprise ControlとEnterprise Suiteを使って顧客にAIサービスを提供したい事業者向けには「Service Provider Program」が用意されます。

同時に提供される「InfiniCloud® AI LLM Fabric」は、GPU基盤を保有する事業者や企業が短期間でLLMサービス(LMaaS)を開始できるよう構築されたソリューション型製品です。
クラウド基盤技術(InfiniCloud® HVなど)を応用し、複数モデルのGPU配置、稼働管理、推論リクエストの振り分け、APIキーによる利用制御、利用者別の入出力トークン集計を統合します。これにより、商用LLM APIサービスや企業内の共通AI基盤の立ち上げを支援します。
提供形態と会社概要
InfiniCloud® AI Enterprise ControlおよびEnterprise Suiteは、サブスクリプションライセンスとして直販および販売パートナーを通じて提供されます。InfiniCloud® AI Community Editionは同社サイトより準備でき次第ダウンロード可能となり、InfiniCloud® AI LLM Fabricは準備されたGPUインフラストラクチャに合わせたカスタマイズを行って提供されます。なお、記載の詳細は発表時点の予定であり、予告なく変更となる場合があります。
発表元の会社概要は以下の通りです。
- 社名:InfiniCloud株式会社
- 所在地:静岡県静岡市葵区呉服町2-1-5 五風来館5F
- 代表者:代表取締役CEO 瀧 康史
- 設立:2001年11月
- 事業:クラウドインフラ賃貸事業、ホスティング事業、クラウドソフトウェア開発事業、ネットワーク、サーバーインフラの構築、保守管理業務
- URL:https://infinicloud.com/
本記事はInfiniCloud株式会社の発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



