日本プライベートトラスト財団、革新的治療開発基金を創設し研究者4名を選出
東京都港区に拠点を置き代表理事を佐藤貴之が務める公益財団法人日本プライベートトラスト財団は2026年10月15日、パーキンソン病の「根治」を目指す研究を後押しするため「革新的治療開発基金」を創設し、助成対象となる研究者4名を選出したと発表した。既存の対症療法にとどまらず、病気の進行を止めることや神経機能の再生といった根本治療に挑む独創的な研究を支援する。選出された4名に対しては、2026年10月より2年6ヶ月にわたり資金支援を行い、研究の早期実用化をバックアップしていく方針だ。
根本治療の実用化を目指す基金の概要
革新的治療開発基金は、パーキンソン病の病態進行の阻止や神経機能の再生など、従来の対症療法を超えた根本治療に挑む研究を支える目的で立ち上げられた。今回の公募には計20名の研究者から応募があり、選考を経て選ばれた4名に対して2026年10月から2年6ヶ月間の資金支援が実施される。
採択された研究者と研究課題
今回の助成では、顕著な実績を有する研究者を対象とした「革新的根本治療賞」に1名、萌芽的な研究に取り組む有望な研究者らを対象とした「若手挑戦奨励賞」に3名が選ばれた。
革新的根本治療賞には、国内有数のパーキンソン病研究者として長年領域を牽引してきた実績が高く評価され、満場一致で1名が選出された。
- 氏名:勝野 雅央(かつの まさひさ)
- 所属・役職:東海国立大学機構名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学・教授
- 採択課題名:スプライシング制御型核酸医薬を用いたパーキンソン病新規治療法の開発
若手挑戦奨励賞には、実績がありながら大型資金の獲得機会に恵まれなかった研究者や将来的なブレイクスルーが期待される3名が選出された。
- 氏名:関谷 博顕(せきや ひろあき)
- 所属・役職:神戸大学大学院医学研究科内科学講座脳神経内科学分野・特命准教授(高等学術研究院グローバル卓越准教授)
- 採択課題名:モノクローナル抗αシヌクレイン抗体を用いた近接ライゲーションアッセイによる皮膚検体のαシヌクレインオリゴマー可視化とパーキンソン病超早期診断への応用
- 氏名:奥住 文美(おくずみ あやみ)
- 所属・役職:順天堂大学脳神経内科 准教授
- 採択課題名:αシヌクレイノパチーの定量的・鑑別可能なバイオマーカーの確立
- 氏名:田口 智之(たぐち ともゆき)
- 所属・役職:京都大学医学部附属病院 脳神経内科 特定助教
- 採択課題名:パーキンソン病に対するIFNα疾患修飾療法の適応病期拡大及び作用機序の解明
6項目による選考プロセス
選考にあたっては、利益相反(COI)に配慮した上で専門家による一次選考(書類審査)および二次選考(審査会)が実施された。助成対象者の選定は、以下の6つの項目による総合評価に基づき決定された。
- 「領域・理念」
- 「独創性・将来性」
- 「研究インパクト」
- 「実現可能性」
- 「研究実績」
- 「資金ニーズ」
財団は、パーキンソン病が「完治する病気」となる未来へ向けて、医療技術のさらなる進歩に貢献していくとしている。
公益財団法人日本プライベートトラスト財団の概要
公益財団法人日本プライベートトラスト財団は、富裕層がもつ資産を必要とされる場へ還元することを目指し、2024年に設立された。個人や団体への助成事業を、寄付者ごとの基金として運営している。
- 所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー18階 ワークスタイリング東京ミッドタウン
- Web:https://privatetrust-fdn.org/
- Mail:info@privatetrust-fdn.org
本記事は公益財団法人日本プライベートトラスト財団の発表をもとに作成しています。
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