横河電機がガス密度計の新製品を発売 防爆仕様は2027年4月末頃に発売へ
東京都武蔵野市に本社を置く横河電機株式会社(取締役 代表執行役社長:重野 邦正)は、OpreX™ Analyzersのラインアップとして「OpreX Gas Density Meter(ガス密度計)」を開発し、非防爆仕様の販売を開始した。
ガスの密度を高速測定できる新製品で、カラータッチパネルやデジタル通信を採用して既存シリーズより利便性を向上させた。国際的な防爆規格であるIECExおよび欧州のATEX指令への準拠を予定しており、対応する防爆仕様は2027年4月末頃に発売される予定となっている。

開発の背景と市場動向
同社のガス密度計は、ガス密度によって変化する共振周波数を計測し、ガスの密度や比重、分子量、濃度、熱量を算出する機器だ。1997年の発売以来、電力や石油、製鉄をはじめとする産業で採用され、累計6,600台以上を出荷している。
近年はデータセンターの増設などに伴う電力需要の拡大を背景に、発電所向けタービン市場が成長している。大型タービン発電機は発熱を抑えるために水素ガスで冷却されるが、水素は酸素と一定量混ざると爆発の危険性があるため、安全操業にはガス密度計による濃度監視が欠かせない。さらに欧州の再生可能エネルギー指令を受け、メタネーションや水電解関連市場の拡大も見込まれるなど、多様なガスを監視するニーズが高まっている。
新製品の主な特徴
OpreX Gas Density Meterは、以下の特長を備えている。
- ガスの密度を高速測定:ガス密度の変化を振動でとらえる構造により、ガス組成の変化を約5秒(ガスの状態が変化し、変換器の表示が状態変化後の値の90% に到達するまでの時間。ガス流量0.6 L/min 時)で把握できる。水素と空気、二酸化炭素と水素など2成分系のガス濃度を一式で測定可能で、水素冷却タービンにおける設備コスト削減や保守効率向上に貢献する。
- 視認性・操作性とデータ連携の強化:操作画面にカラータッチパネルを採用して視認性と操作性を高めたほか、EthernetおよびRS-485の規格に準じたデジタル通信により各種システムとの容易なデータ連携を実現した。
- 防爆対応地域の拡大:IEC(国際電気標準会議)の規格に基づく認証システムIECExや、EU(欧州連合)市場に投入する際の安全衛生要件などを定めたATEX指令に準拠する予定で、水素やメタンなどの可燃性ガスを扱うプラントや工場での使用可能地域が広がる。
主な市場と用途
製品が想定する主な市場および用途は以下の通り。
主な市場:
- 電力、再生可能エネルギー、化学、製鉄、石油、ガス・LNG
主な用途:
- タービン発電機の水素冷却における水素純度監視と点検時の置換ガス濃度監視
- 石油精製時のオフガスの分子量測定
- 焼鈍炉の水素純度管理
- 液化天然ガス(LNG)の熱量測定
- 水電解設備のクロスリーク監視
- メタネーションプロセスの監視
- その他プロセスの制御・監視
OpreXはYOKOGAWAの制御事業における包括的ブランドであり、新製品はOperational Technology (OT) + Information Technology (IT)の実現を支える計測テクノロジー群「OpreX Measurement」内の「OpreX Analyzers」に属する。
関連情報:
- ガス密度計 GD80、GD802G、GD802S:https://www.yokogawa.co.jp/solutions/products-and-services/measurement/analyzers/gas-analyzers/gas-density-hydrogen-purity-analyzer/gd802/
- OpreX詳細:https://www.yokogawa.co.jp/solutions/featured-topics/oprex/
本記事は横河電機株式会社の発表をもとに作成
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