児童文学作家の神沢利子氏が逝去 くまの子ウーフなど手掛ける 享年102歳
児童文学作家の神沢利子氏(本名/古河トシ)が、2026年10月11日、東京都三鷹市内にて老衰のため逝去した。享年102歳。
神沢氏は300冊を超える作品を世に送り出し、長年にわたり日本の児童文学界を牽引してきた。子どもから大人まで世代をこえて読み継がれる名作を数多く残している。
世代をこえて親しまれるロングセラー作品
神沢利子氏は、代表作である「くまの子ウーフ」「ふらいぱんじいさん」「ちびっこカムのぼうけん」「流れのほとり」「鹿よ おれの兄弟よ」をはじめ、世代をこえて読み継がれる名作を数多く残した。
「くまの子ウーフの童話集」(ポプラ社)のお話は長年、教科書でも親しまれた。「ちびっこカムのぼうけん」(理論社)「うさぎのモコ」(新日本出版社)「ふらいぱんじいさん」(あかね書房)「はけたよ はけたよ」(偕成社)など、多くの作品がロングセラーとなっている。
詩や童謡から長編まで幅広く執筆し受賞多数

1924年に福岡県で生まれ、北海道、樺太(サハリン)で幼少期をすごした神沢氏は、文化学院文学部を卒業した。その後、詩、童謡、絵本、童話、長編と、児童文学の第一線で幅広く活躍した。
自伝的長編「流れのほとり」(福音館書店)、エッセイ集「おばあさんになるなんて」「同じうたをうたい続けて」(いずれも晶文社)、句集「冬銀河」(絵本屋こども冨貴堂)なども好評を博した。
これまでに多数の賞を受賞しており、主な受賞歴は以下の通り。
- 「いないいないばあや」(岩波書店):日本児童文学者協会賞
- 「タランの白鳥」(福音館書店):産経児童出版文化賞大賞
- 「おやすみなさい またあした」(のら書店):産経児童出版文化賞
- 「おめでとうがいっぱい」(のら書店):日本童謡賞
- 「神沢利子コレクション」(あかね書房):路傍の石文学賞
- 「鹿よ おれの兄弟よ」(福音館書店):小学館児童出版文化賞、講談社出版文化賞絵本賞
- これまでの業績に対して:巖谷小波文芸賞、モービル児童文化賞、日本児童文芸家協会児童文化功労賞
葬儀は近親者のみで執り行われ後日お別れの会を開催予定
葬儀はご本人ならびにご遺族のご意向により、近親者のみで執り行われた。
なお、後日、あらためて「お別れの会」が開催される予定となっている。
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