中路啓太の小説木霊の声 武田勝頼の設楽原が第14回野村胡堂文学賞を受賞
株式会社文藝春秋が2025年7月に刊行した中路啓太氏の小説『木霊の声 武田勝頼の設楽原』が、第14回野村胡堂文学賞を受賞した。同賞は一般社団法人日本作家クラブが主催し、優れた時代・歴史小説作品を顕彰するものである。作家の熊谷敬太郎氏ら選考委員3名による合議を経て受賞が決まった。

野村胡堂文学賞の選考結果
野村胡堂文学賞は、昭和を代表する国民的作家である野村胡堂氏を顕彰する目的で創設された文学賞。『銭形平次捕物控』を著した野村胡堂氏に匹敵する時代・歴史小説の栄誉を讃える目的で運営されている。第14回の選考は、作家の熊谷敬太郎氏、元文芸誌編集長の藤野健一氏、日本作家クラブ郷原宏理事長の3名による合議によって行われた。
受賞作『木霊の声 武田勝頼の設楽原』の概要
受賞作は、戦国史上有名な長篠・設楽原の戦いを令和の新解釈で描いた歴史長編小説。武田勝頼の旧式騎馬戦術と織田信長の新式鉄砲戦術という従来の対立構図に対し、最新の史料や考古学研究を基にした問い直しを行っている。武田軍1万2千対織田・徳川連合軍3万8千の合戦をドキュメンタリー・タッチで追い、勝頼の素顔を描き出している。
著者・中路啓太氏の略歴
著者の巨路啓太氏は1968年東京都生まれ。2006年『火ノ児の剣』で小説現代長編新人賞奨励賞を受賞してデビューした。10年に『己惚れの砦』で吉川英治文学新人賞候補、15年に『もののふ莫迦』で本屋が選ぶ時代小説大賞受賞、16年に『ロンドン狂瀾』で山田風太郎賞候補に選ばれている。近著には『ミネルヴァとマルス 昭和の妖怪・岸伸介』『昭和天皇の声』『南洋のエレアル』『新皇将門』などがある。
刊行情報
- 書名:『木霊の声 武田勝頼の設楽原』
- 著者:中路啓太
- 判型:四六判並製カバー装
- 発売:2025年7月24日
- 定価・価格:紙版・1,980円(税込) 電子版・1,900円(税込)
- ISBN:978-4-16-391997-3
- 書誌URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919973
本記事は株式会社文藝春秋の発表をもとに作成。
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