JR西日本、QRチケットサービス開始へ
JR西日本は2025年1月19日から、QRコードを使用した新たなチケットレスサービス「QRチケットサービス」を開始すると発表した。このサービスは、「KANSAI MaaS」サービスや海外の旅行会社で企画乗車券を申し込むと、発行された乗車用QRコードを使用して自動改札機を利用できるというものだ。
サービス開始当初は、JR西日本の近畿圏在来線駅の一部で提供され、3月中旬以降に利用エリアを拡大する予定。ただし、新幹線乗換改札口など一部の改札口では利用できない。
また、サービス開始を記念して、関西の主要私鉄7社とJR西日本による「KANSAI MaaSワンデーパス」や、Osaka MetroとJR西日本を乗り継げる「大阪スマートアクセスパス」を期間限定で販売する。「KANSAI MaaSワンデーパス」は、大阪、京都、神戸、奈良の4都市を巡るのに便利でお得なデジタル乗車券で、7社の路線がQRコード1つで乗り降り自由になる。「大阪スマートアクセスパス」は、Osaka MetroやJR大阪環状線・JR夢咲線沿線への観光やお出かけに便利でお得なデジタル乗車券だ。
さらに、海外旅行会社では、訪日客向けに関西空港から天王寺・JR難波、大阪、京都への片道タイプの商品「WEST QR はるか片道きっぷ」(仮称)を発売する予定だ。
JR西日本は今後、ICOCAサービスやQRの進化により、磁気きっぷからよりスムーズな乗車を目指していく方針だ。2028年以降、順次QR乗車券への移行を進め、磁気券の削減を図りつつ、持続可能な鉄道サービスの提供を実現していくという。また、NFCタグ・QRコードを活用した新たな決済サービス「Wesmo!」を2025年春に導入し、ICOCAの上限額を超えるお買い物にも利用できる決済機能や、残高の送金機能、ポイントサービスなどを提供していく予定だ。