積水化学の大阪本社が入居する堂島関電ビルが2026 年度グッドデザイン賞を受賞
清水 郁輔氏が代表取締役社長を務める積水化学工業株式会社は、大阪本社が入居する堂島関電ビルが公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2026 年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。同ビルでは環境負荷の低減と、従業員が働きやすく創造性を発揮できる執務環境の両立を目指している。積水化学工業株式会社は共同受賞者である3 社と連携し、その実現に取り組んだ。
築50 年超のビルを大規模リニューアル
堂島関電ビルは大阪市北区西天満に位置する1972 年竣工のオフィスビルで、築50 年を超えるなか、事業を継続しながら大規模リニューアルが実施された。外観には「積水」を表現する「水」の意匠を採用し、水都大阪の景観との調和を図っている。


今回のリニューアルでは、同用途・同規模での建替えと比較して、建材の製造から建設完了までに発生するCO₂排出量を指すアップフロントカーボンを約62%削減した。さらに、従業員の生産性・健康性向上に向けた取り組みが評価され、築30 年超のテナントビルとして初めて「CASBEE スマートウェルネスオフィス認証」最高位S ランクを取得している。


同ビルでは、積水化学工業株式会社が開発したフィルム型ペロブスカイト太陽電池が国内で初めて建物の外壁に常設実装され、発電量や経年変化などの長期的な品質評価の場として活用されている。また、フィルム型ペロブスカイト太陽電池で発電した電力を館内のコワーキングスペースで利用するなど、再生可能エネルギーの利用拡大にもつなげている。
加えて、合わせガラス用中間膜をはじめとする積水化学グループの製品・技術が20 品目以上採用されている。
受賞の概要と審査委員による評価
受賞対象は堂島関電ビル(積水化学工業株式会社 大阪本社)で、受賞部門は「建築(オフィス・産業施設の建築)」となる。受賞者は関電不動産開発株式会社、積水化学工業株式会社、株式会社大林組、株式会社スペースの各社である。
審査委員は評価コメントにおいて「一見新築の建物のように見えるこの建物は、築53 年のビルを改修したものである。企業のコーポレートアイデンティティーである「水」の意匠を取り込んだ庇は、意匠的に美しいだけでなく、高度なシミュレーションによって外装熱負荷を削減している。驚くべきは、建設時のCO₂排出量を建て替え新築に比べ約62%を削減していることである。都市部のオフィスビルのロールモデルとして高く評価したい。」と評している。
積水化学グループは、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる環境づくりを推進するとともに、イノベーションの創出を通じてLIFE の基盤を支え、“未来につづく安心”を創造し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
物件およびリニューアル工事概要
大規模リニューアル工事概要
- 事業主:関電不動産開発株式会社、積水化学工業株式会社
- 設計・施工:株式会社大林組
- 内装設計・施工:株式会社スペース
- 工期:2023 年3 月11 日~2025 年6 月30 日
物件概要
- 物件名称:堂島関電ビル
- 所在地:大阪市北区西天満2-4-4
- 敷地面積:3,702.61 ㎡
- 延床面積:25,769.87 ㎡
- 構造規模:鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造 地上12 階建・地下2 階
- 設計・施工:株式会社大林組
- 竣工:1972 年6 月
本記事は積水化学工業株式会社の発表をもとに作成。
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