日本ピーエスが大分県杵築市の市道橋梁点検業務を受注 プラットフォームも活用へ
福井県敦賀市に本社を置く株式会社日本ピーエスは、大分県杵築市より「市道橋梁点検(4巡目)業務」を受注しました。PC(プレストレスト・コンクリート)橋の設計や施工を手がける同社の専門技術者が点検と健全性の診断を実施します。点検成果の管理には、同社の100%子会社である株式会社SYMMETRYが開発したデータ利活用プラットフォーム「橋のコンシェルジュ」が採用されました。


橋梁の老朽化と技術職員減少が進む自治体の維持管理課題
道路橋は2014年度から、5年に1回の近接目視による定期点検が義務づけられています。全国の道路橋約73万橋のうち7割超にあたる約52万橋を市町村が管理している一方で、自治体の技術職員は減少しており、維持管理の水準を保つことが難しくなっています。
大分県の北東部、国東半島の南部に位置する人口約2.8万人(2020年国勢調査)の杵築市では、市が管理する橋梁が400橋を超えています。その多くが高度経済成長期以降に建設され、建設後50年を超える橋が増えています。
専門技術者による点検と3次元点群データの取得を実施
今回受注した業務の名称は「R8道メンテ道新委第5号 市道橋梁点検(4巡目)業務」で、対象は杵築市の市道橋 3橋です。履行期間は2026年9月8日から2027年2月26日までとなっています。
業務では、「道路橋定期点検要領(令和6年3月 国土交通省道路局)」に基づき、近接目視による定期点検や健全性の診断を実施します。あわせて3次元点群データの取得や、点検結果および関連資料の「橋のコンシェルジュ」への登録・格納を行います。1952年創業で全国16,000橋を超える橋梁に携わってきた実績をもとに、構造形式ごとのノウハウを持つ技術者が損傷の原因まで見極める体制をとっています。
点検成果の管理基盤として活用される「橋のコンシェルジュ」は、株式会社SYMMETRYが開発・提供するインフラ維持管理向けプラットフォームです。点検調書、損傷写真、図面、3次元点群データを橋梁単位で紐づけて保管できるほか、生成AIによる検索やGISによる地理空間情報の可視化に対応しています。
また、国土交通省の道路データプラットフォーム「xROAD」を構成する全国道路施設点検データベースの登録用APIにも対応しており、システムから点検結果を連携することで、自治体職員によるデータ転記作業の省力化が期待できるとしています。
点検から補修施工までの一貫体制と今後の展開
株式会社日本ピーエスは2023年7月にスマートインフラサービス推進室を設置し、点検から診断、補修設計、補修施工までを一貫して担える体制づくりを進めています。今回の業務を足がかりに、専門技術者が地域インフラに伴走する維持管理体制を、同様の課題を抱える自治体へ広げていく方針です。
会社概要
- 株式会社日本ピーエス
- 所在地:914-0027 福井県敦賀市若泉町3番地
- 設立:1952年(昭和27年)4月1日
- 代表氏名:有馬 浩史
- 事業内容:プレストレストコンクリート製品の設計・施工・製造・販売
- 株式会社SYMMETRY
- 所在地:101-0051 東京都千代田区神田神保町1ー11ー1 いちご神保町ビル4F
- 設立:2023年(令和5年)6月1日
- 代表氏名:有馬 浩史
- 事業内容:デジタルツイン・プラットフォームの開発・販売
本記事は株式会社日本ピーエスの発表をもとに作成されています。
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