健康行動を阻むのは「お金」じゃない 健康行動実施の鍵は「タイミング」と「意識・性格」にあり!?
インテージヘルスケア、健康行動に関する自主企画調査の結果を発表 CATEGORY: ビジネス
株式会社インテージヘルスケアは、全国の20~79歳の男女を対象に実施した健康行動に関する自主企画調査の結果を発表しました。調査結果とドコモデータを紐づけて分析したところ、健康行動の未実施者が抱く負担感は金銭面よりも時間や精神・身体面が大きい実態が明らかになりました。
未実施者の障壁は「時間」と「精神・身体面」の負担感
健康行動の継続にかかる負担感を金銭、時間、精神・身体の3つの観点で確認したところ、実施している人と実施していない人とでは金銭面の負担感に大きな差は見られませんでした。

健康行動の実施者では金銭面、時間面、精神・身体面のいずれの負担感も約45%と同水準でした。これに対し、未実施者の金銭面の負担感は50.9%にとどまり、実施者との差は約6ポイントでした。
一方で、未実施者における時間面の負担感は67.1%、精神・身体面の負担感は68.8%に上り、金銭面との差は16ポイント以上となりました。この結果から、健康行動を始めていない最大の障壁は金銭面ではなく、時間・精神面の負担感であることが示唆されています。
行動変容にはライフイベントや自己効力感が影響
調査結果とドコモヘルスケアパネルが保有するデータを紐づけた多変量ロジスティック回帰分析(性別・年齢・就労状況・配偶者の有無・世帯年収を調整)によると、性別や年齢に加えて4つの要素が健康行動の実施に影響していることが判明しました。

健康上の不安要素としては、加齢の自覚や健康診断の悪化といった「身体症状」、家族の変化や仕事の節目などの「ライフイベント」を動機に健康でいたいと感じた人が、そうでない人に比べて健康行動を実施している割合が有意に高くなっています(リスク比(RR)、p<0.001)。

健康への価値観においては、「健康維持は大事だ」という価値観や、自身の行動で加齢の変化を緩和できるといった「自己効力感」を持つ人ほど、健康行動の実施割合が有意に高い結果となりました(リスク比(RR)、p<0.001)。
性格特性の「開放性」と「誠実性」が高い人ほど健康行動を実施
ドコモの行動ログデータから推定されたBig-Five理論に基づくパーソナリティを用いた分析では、「開放性」(知的好奇心が強い・新しいもの好き)および「誠実性」(真面目・自制心が高い・計画性がある)のスコアが高い人ほど、健康行動を実施している傾向が確認されました。性別や年齢等を調整した解析において、開放性・誠実性スコアと健康行動実施との正の関連は統計的に有意(開放性:スコア1SD高いとOR≈1.7、誠実性:同OR≈1.3、いずれもp<0.05)とされています。
また、登録属性である性別や年齢のみを基準とした場合と比べ、性格スコアを追加することで、健康行動を実施する人を識別する精度(識別力:AUC)が向上することも確認されました。
調査結果の考察として、同社マーケティング&バリューインサイト事業部 シナジー推進室 シニアアナリストの谷口 絵里香氏は、健康行動を阻む最大の要因は金銭的な負担ではなく時間や精神的な余裕の不足であるとし、一般的な属性だけでなく人生の節目や価値観、性格を統合したアプローチの必要性に言及しています。
調査の概要
- 調査名:健康行動に関する自主企画調査
- 調査目的:生活者の健康行動に関する実施内容、情報源等の実態把握
- 調査対象:dポイントクラブアンケート(ヘルスケア)パネル 全国の20~79歳の男女 1,309人
- 調査実施時期:2026年5月14日~21日
- 調査手法:インターネット調査
- 調査主体:株式会社インテージヘルスケア
本記事は株式会社インテージヘルスケアの発表をもとに作成されています。
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