welzoとAGRISTがキュウリ栽培と自動収穫ロボットの共同実証実験を開始
株式会社welzoとAGRIST株式会社は、宮崎県児湯郡新富町のキュウリ実証圃場において共同実証実験を開始しました。welzoの栽培制御システムとAGRISTが開発する自動収穫ロボットを運用し、栽培環境の制御から収穫までを一体的に検証します。環境・栽培・収穫・作業データを蓄積・分析することで、栽培未経験者でも安定した管理が行える再現性と、ロボットの運用性を両立した自動化モデルの構築を目指します。
施設園芸の課題解決に向けた連携
農業における担い手不足や高齢化が進む中、施設園芸では作業者の確保や熟練技術の継承が課題となっています。特にキュウリ栽培では、温度・湿度・CO₂などの環境管理や潅水・施肥、生育状況に応じた管理に加え、収穫作業にも多くの人手が必要です。また、自動収穫ロボットの運用には、果実を認識しやすい樹姿や通路条件など栽培環境を含めた検証が求められます。

農業・園芸分野で栽培管理の再現性を高める取り組みを行ってきたwelzoと、AIを搭載した自動収穫ロボットの開発・実証を進めるAGRISTが技術を組み合わせ、「栽培」と「収穫」の双方を捉えた検証を進めます。
共同実証実験の概要と検証項目
本実証は、宮崎県児湯郡新富町にあるハウス約2aの拠点で、キュウリを対象に実施されます。実施期間は2026年9月1日~2027年8月31日とされています。
主な検証項目は以下の通りです。
- 栽培環境の見える化:温度・湿度・CO₂・日射などの環境データに加え、潅水・施肥、生育状況などのデータを取得・蓄積し、環境と生育の関係を分析
- 栽培管理の標準化:潅水・施肥・環境制御の設定値や作業手順を検証し、経験や勘に過度に依存しない管理の仕組みづくりを推進
- 自動収穫ロボットに適した栽培条件の検証:着果位置や葉の繁茂などの樹姿、通路幅や走行条件を検証し、収穫しやすい栽培条件を確立
- 栽培・収穫・作業データの取得:収量、品質、生育状況、収穫率、誤収穫や未収穫の要因、稼働時間、停止回数、作業時間などを取得・分析

取り組みの特徴と今後の展望
今回の実証では、栽培環境を安定させるだけでなく、ロボットが収穫しやすい植物の状態や圃場条件を検証することで、栽培と収穫を一体的に捉えた自動化モデルの構築を図ります。設定値や作業手順の標準化により、栽培未経験者でもシステムを活用して安定した管理を行えるモデルの確立を目指します。蓄積したデータは、システムの改善や農業現場への提案に活用される見込みです。
両社は今後、実証で得られた知見をもとに栽培制御システムと自動収穫ロボット双方の機能向上を図る方針です。将来的には、構築した自動化モデルをキュウリをはじめとする施設園芸の現場へ展開し、担い手不足や技術継承の課題解決、持続可能な生産体系の確立に貢献していくとしています。
株式会社welzoの概要

- 会社名:株式会社welzo
- 所在地:福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目14-3
- 代表者:代表取締役社長 金尾 佳文
- 事業内容:農畜水産業・食品産業・園芸・花卉・住環境など幅広い分野でBtoBを中心とした専門性の高いソリューションを展開
- 設立:1952年8月(創業1921年8月)
- 資本金:470百万円
- 売上高:48,805百万円(2025年12月期)
- URL:https://www.welzo.co.jp/
本記事は株式会社welzoの発表をもとに作成しました。
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