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株式会社文藝春秋、酒井啓子のはみ出す中東と世界を発売 中東現代史描く

株式会社文藝春秋は、千葉大学特任教授の酒井啓子氏による書籍『はみ出す中東と世界』を発売した。イラクを中心とした中東政治研究と国際政治学が専門の著者により、9.11やアラブの春、ガザ戦争、イラン戦争などを通じた中東と世界の複雑な関係性が描かれている。発売日について発表文本文では本日10月15日(木)に発売したとされている一方、書誌情報には発売日:2026年10月15日との記載もある。

中東現代史と世界の複雑な関係性を検証

本書は、ガザ戦争やイラン戦争、大国の暴挙などを背景に、世界が力による支配へと逆行しつつあるとされる状況を取り上げている。著者の酒井氏は中東について戦後の世界情勢を映し出す鏡であったと述べており、欧米諸国の植民地化から国民国家の枠組みを超えた抵抗、利用、蹂躙を経て、アルカイダやISといった組織の出現に至る流れを解説する。冷戦構造やアメリカの立場を利用して台頭した勢力がアメリカの手に負えなくなり、9.11の勃発やイラク戦争へとつながっていった経緯が描かれている。

国家の主権をめぐる問題と世界の変容

本書では中東地域にとどまらず、世界そのものがはみ出しているという視点も提示されている。国家の主権を尊重せず横暴に振る舞う国家を不動産屋に例え、国境を越えて空き地を狙う構図を指摘するほか、イラン戦争が湾岸首長国の存立基盤そのものを揺るがす事態であることなどが論じられている。酒井氏は「戦争やテロばかり、と思われがちな「中東」より、それを怖い地域、厄介な地域にしてしまった世界のほうがよっぽど恐ろしい、ということが伝われば、と思います」とコメントしている。

著者の酒井啓子氏について

著者の酒井啓子(さかい・けいこ)氏は1959年生まれで、千葉大学特任教授(中東研究)を務める。専門はイラクを中心とした中東政治研究と国際政治で、朝日新聞書評委員も担当している。主な著書に『9.11後の現代史』『〈中東〉の考え方』(ともに講談社現代新書)、『「春」はどこにいった』『移ろう中東、変わる日本 2012-2015』(ともにみすず書房)などがあり、編著として『グローバル関係学とは何か』(岩波書店)を手がけたほか、『イラクとアメリカ』(岩波新書)でアジア・太平洋賞大賞を受賞している。

書籍の概要は以下の通り。

  • 出版社:株式会社 文藝春秋
  • 書名:『はみ出す中東と世界』
  • 著者:酒井啓子
  • 判型:四六判ハードカバー 240ページ
  • 発売日:2026年10月15日
  • 定価・価格:紙版 1980円(税込)・電子版 1800円(税込) 
  • ISBN:978-4-16-392157-0
  • 詳細URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163921570

本記事は株式会社文藝春秋の発表をもとに作成。

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