水道機工、ハイブリッド傾斜板沈降装置を2026長崎水道展に出展へ
東京都世田谷区に本社を置く水道機工株式会社は、2026年10月21日(水)から10月23日(金)にかけて開催される「2026長崎水道展」において、浄水場沈澱池の沈降性能を向上させる「ハイブリッド傾斜板沈降装置」を展示する。
近年は豪雨の頻発によって河川の濁度が急上昇する事例が増えており、泥水などが浄水場へ流入した際の高濁度原水への対応が課題となっている。同社は新技術や新製品を通じて、水道事業体の抱える課題の解決を図る。
高濁度原水に対応するハイブリッド傾斜板沈降装置の仕組み


豪雨などで発生する高濁度原水が浄水場に流入すると、沈澱池におけるフロック(泥や汚れを固めた塊)の除去性が悪化し、後段のろ過池への負荷が増加して浄水処理の安定運転に支障をきたす恐れがある。

水道機工が提案する「ハイブリッド傾斜板沈降装置」は、沈澱池の前段にフィン付き傾斜板、後段に普通傾斜板を組み合わせた構造を採用している。フィン構造によって発生する下降渦流に誘導されたフロック粒子が渦を巻きながら沈降するため、平常時だけでなく高濁時にも効率的な沈降分離が可能となる。また、フィン付き傾斜板のみの場合に発生する後端部の濁度上昇について、後段に普通傾斜板を配置することで抑制できるとしている。
数値流体解析を活用し既設躯体への置き換えにも対応
水道機工は、数値流体解析(CFD)を活用して傾斜板内の流れを可視化している。稼働中の浄水場沈澱池の実測濁度分布と整合するモデルを構築し、フィン付き傾斜板領域での下降流の発生や、後段を普通傾斜板にすることによる後端上昇流の解消を確認した。この研究成果は、長崎水道展と同時開催される令和8年度水道研究発表会(浄水部門 4-53)で発表される。
さらに、既設沈澱池の躯体を3Dデータ化してCFDシミュレーションを行う最適設計により、既存傾斜板からの置き換えにも対応する。大規模な土木工事を伴わずに沈降性能の向上が期待できる技術として提案される。
2026長崎水道展での展示内容と開催概要
「2026長崎水道展」は日本水道工業団体連合会が主催する国内最大級の水道関連展示会で、出島メッセ長崎を会場に水道関連の160以上の企業や団体が出展を予定している。水道機工グループ(水道機工・水機テクノス)は合同出展を行い、新技術や新製品を紹介する。

- ハイブリッド傾斜板沈降装置(模型、パネル、動画による展示)
- 非常災害用造水装置「スイオーセイフティ U」(実機展示と緊急災害水支援チーム「EWAT」の活動紹介)
- 新型「携帯型残留塩素測定器(残塩チェッカー)」(来年度リニューアル予定の新型モデル)
- 「ゼロクリア塗装」(腐食に強い塗料効果の実物展示)
展示会の開催情報は以下の通り。
- 会期:2026年10月21日(水)~10月23日(金)
- 会場:出島メッセ長崎(長崎県長崎市尾上町4-1、ブースNo.52)
- 水道展公式HP:https://suidoten.jp/2026/
- ご入場事前登録URL:https://portal.aimeet.jp/events/suidoten-2026/register/
水道機工株式会社の概要
水道機工株式会社は、上下水道施設および環境保全・衛生施設の設計・施工・管理を主な事業として展開している。
- 会社名:水道機工株式会社
- 創業:1924年8月
- 創立:1936年1月
- 資本金:19億4,700万円
- 社員数:1,029人(2026年3月31日現在・連結)
- 代表者:代表取締役社長 古川 徹
- 本社所在地:〒156-0054 東京都世田谷区桜丘5-48-16
- 電話番号:Tel. 03-3426-2131(代表)
- URL:https://www.suiki.co.jp
本記事は水道機工株式会社の発表をもとに作成。

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