書類選考の業務は55タスク、うち「判断」は1つだけ。HeaRが採用実務の分解結果とAI書類審査の処理時間(1候補者15分→1~3分)を公開
HeaRが中途採用書類選考の55タスク分解レポートとAI審査処理時間の参考値を公開
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採用コンサルティングや採用代行を手がけるHeaR株式会社は、中途採用の書類選考で発生する業務を整理した「書類選考55タスク分解レポート」を公開しました。あわせて、同社が提供するAI書類審査における処理時間の参考値も公表しています。累計250社以上の採用支援実績をもとに業務フローを棚卸しした結果、選考業務の大半が確認や連絡といった作業で構成されている実態が示されました。
書類選考は7工程55タスクで構成 意思決定は1タスク
同レポートによると、中途採用の書類選考業務は以下の7工程・55タスクに分類されます。なお、タスク数の構成比は各作業にかかる時間の割合を示すものではなく、小数第2位を四捨五入しているため合計は100%になりません。

- A. 書類の受領・整理:8タスク(14.5%) 応募通知の受信、採用管理システムへの登録、ファイル形式の統一、重複応募の確認
- B. 必須要件チェック:8タスク(14.5%) 雇用形態、資格、希望勤務地、希望年収と上限の差、転職回数など
- C. 採用要件チェック:8タスク(14.5%) スキルの適合、現職の役割と成果、実績の再現性、キャリアの一貫性など
- D. 現場確認:5タスク(9.1%) 現場へのスキル要件の確認、レビュー依頼、評価のすり合わせ
- E. 意思決定:1タスク(1.8%) 通過・お見送り・保留の判断
- F. 連絡:19タスク(34.5%) 通過とお見送りの文面作成、エージェント・候補者・社内への連絡、面接官への申し送り
- G. 報告・分析:6タスク(10.9%) ステータス変更、歩留まりの可視化、月次レポート
最も大きな割合を占めたのは「連絡」の19タスク(全体の約35%)でした。一方で、通過・お見送り・保留の判断を下す「意思決定」は1タスク(約2%)にとどまり、書類選考の大半は判断の前後に行われる確認や連絡作業であることが明らかになりました。
1候補者あたりの処理時間は15分前後から1〜3分へ
同社が公表したAI書類審査の運用に基づく参考値では、1候補者あたりの処理時間が従来の15分前後から導入後は1〜3分になると試算されています。従来は書類の読解に5〜10分、評価案の作成に1〜2分、返信文の作成に2〜5分を要していましたが、導入後はこれらが自動化(評価案は理由つきで出力)され、人の確認作業(確認範囲は企業により異なる)に要する1〜3分のみとなります。
月100件の応募を同じ条件で処理すると仮定した場合、書類選考にかかる時間は月25時間から1時間40分〜5時間となり、削減率は80〜約93%(削減率[%]=(1−導入後の処理時間÷従来の処理時間)×100)に達します。ただし、実際の処理時間は担当者の習熟度、企業の業務フロー、人が確認する範囲、応募書類の分量や職種によって変動します。
人による最終判断を前提としたAI活用を推奨
HeaRのAI書類審査では、AIが通過・お見送りなどの評価案と理由を作成します。評価ランクだけでなく、評価の理由・強み・懸念点・面接で確認すべき点まで文章で出力することで、人が判断の根拠を確認できる状態を保ちます。多くの企業では、明確なお見送り案についてもSlackやメールなどで理由とともに担当者へ通知し、人が最終確認する運用を採用しているとしています。
法制度面について、2026年10月時点の日本にはAIによる書類選考そのものを禁止する法律はありません。ただし、個人情報保護法に基づく利用目的の明示や、職業安定法の指針が定める「業務の目的の達成に必要な範囲」の情報収集はAI利用時も同様に求められます。HeaRは人がAIの評価理由を確認し、最終判断できる運用を推奨しています。
同社代表取締役CEOの大上諒氏は、業務を分解すると人が悩んで決めている工程は55のうち1つであり、残りの54である確認や連絡作業をAIに委ね、決定する1つを人が持ち続けるべきだとコメントしています。
書類選考55タスク分解レポートの概要とHeaR株式会社の概要は以下の通りです。
レポート概要
- 名称:書類選考55タスク分解レポート
- 対象:中途採用における書類選考業務(応募書類の受領から、合否連絡・報告まで)
- 方法:HeaRの採用代行の業務フローをもとに、書類選考で発生する作業を工程別に数えたもの(複数企業を対象にした統計調査ではありません)
- 処理時間:HeaRのAI書類審査の運用にもとづく参考値(担当者の習熟度、企業の業務フロー、人が確認する範囲、応募書類の分量や職種により変動します)
- 公開日:2026年9月14日(記事公開)/2026年10月14日(本リリース)
会社概要
- 会社名:HeaR株式会社(HeaR Inc.)
- 代表者:代表取締役CEO 大上 諒
- 設立:2018年
- 所在地:東京都品川区西五反田2-19-12 五反田井門ビル 3F
- 事業内容:採用コンサルティング、AI-RPO(AIワークフローと専属チームによる採用代行)、Recruit-bot(採用サイト向けAIチャットボット)、人材紹介
- 支援実績:累計250社以上
- URL:https://www.hear.co.jp
本記事はHeaR株式会社の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



