マーケ学ぶボードゲーム「スウィート・マーケット」

株式会社東風社は、ボードゲーム型マーケティング研修プログラム「スウィート・マーケット」を2024年5月8日に提供開始した。このゲームは2-4人1組で、商品・流通・販促など76枚のカードとゲームボードを用いて遊ぶ独自開発のゲームだ。座学の企業研修は退屈でつまらないと敬遠されがちだが、東風社は現在流行しているボードゲームを企業研修と組み合わせ、楽しんでマーケティングを学べるよう、3年をかけて開発した。

「スウィート・マーケット」の特徴は、知識を研修で学び、感覚をゲームで体得できること、聞くだけの研修で終わらず、ゲームに能動的に参加できること、ゲームを通じて社員同士の交流が生まれること、ゲーム自体が楽しく、わかりやすいルールであること、ゲームは約1時間で完結することなどだ。

ゲームの基本ルールは、プレイヤーが「商品」などのカードを手に入れ、「商品」カードを顧客に販売するとMP(マーケティングポイント)を得られるというもの。MPは様々な要素によって変化し、もっとも多くのMPを獲得した人の勝利となる。

東風社の代表・開発者である幸本陽平氏は、約15年企業研修の講師を務め、300社5,000人以上を指導してきた。その経験から、「学び」は「遊び」を通じて効果が高まることを発見し、「スウィート・マーケット」を開発した。

ボードゲームは現在注目を集め、市場が伸びている。ボードゲームカフェの国内店舗数は2024年5月1日現在で577店舗で、これは2019年6月の346店から5年間で約1.7倍となっている。また、電源を使用しないアナログゲームのイベントであるゲームマーケットの入場者数は、2024年春は2日で25,000人で、10年前の2014年春の6,500人(単日)の約4倍、出展数も約3倍となっている。

東風社は以前からマーケティングの研修を提供していたが、多くの企業・受講者は「研修と実務は別、学んだことの実践は難しい」と考えていた。そこで、マーケティングの主な要素をゲーム化することで、ゲームを楽しみながら自然とマーケティングの勘所や要所が身につくよう、「スウィート・マーケット」を開発した。

「スウィート・マーケット」は、東風社提供のマーケティング研修の中で実施される。前後の研修と組み合わせて効果を発揮するため、ゲーム単体の販売は行わない。研修の導入を検討される法人・団体向けに、ゲームプレイの体験を含んだ説明会を大阪と東京で実施する予定だ。