Dellows News

ブラザー工業、工作機械SPEEDIO新機種を2026年10月13日に発売へ

名古屋市に本社を置くブラザー工業株式会社(池田和史社長)は、コンパクトマルチタスクマシン「SPEEDIO M300Xd2 / M300Xd2-64T」を2026年10月13日に発売する。自動車や半導体、航空、医療などの現場において生産形態の多様化が進むなか、変種変量生産や多品種小ロット生産などのニーズに対応した。旋削加工とマシニング加工の両方が行えるMシリーズにおいて、工具搭載本数の拡充や主軸ラインアップの強化、切粉排出性能の向上などを図っている。

新開発の64本マガジンと省スペース設計

M300Xd2は、21本、28本、64本(工具ストッカを含む)の3種類のマガジン仕様を揃える。このうち新開発の64本マガジンを搭載したM300Xd2-64Tは、機械正面の21本タレットマガジンに加え、側面に43本の工具ストッカを配置した。これにより、従来モデルの2倍以上となる64本の工具搭載を可能にしている。省スペースな機械サイズを保ちつつ、ブラザー独自の工具受け渡し機構によって安定的かつ高速な工具交換を行い、工具交換時間の大幅な短縮に貢献するという。

多様な加工ニーズに応える主軸ラインアップとZ軸ストロークの拡張

主軸については、標準主軸の回転数を12,000min-1へと高速化したほか、回転数20,000min-1の主軸と10,000min-1の高トルク主軸を新たに追加した。さらに回転数27,000min-1の高速主軸もラインアップに加え、高速加工や高い面品位が求められる用途への対応力を高めている。すべての仕様で、工具内部から冷却液を噴射するCTS(クーラントスルースピンドル)が選択でき、深穴加工など切粉排出性能が求められる加工にも対応する。

旋削主軸は、2,000min-1(標準仕様)と1,500min-1(高トルク仕様)から選択できる。オプションの主軸/旋削主軸同期制御によるギヤ加工や、5AX仕様による同時5軸加工といった多様な加工に対応する。また、Z軸ストロークの拡張によって工具接近性を高め、工具長を短くすることで加工条件の向上や仕上げ面粗度の改善につなげる。

切粉トラブルを抑え長時間の安定稼働を実現

切粉排出性の面では、センタートラフ構造に加えてベース形状やチップシャワー配管を最適化し、排出性能を大幅に引き上げた。標準搭載されている切粉噛み検出機能に加え、軸を振動させて旋削主軸の回転と同期制御することで切粉を分断する揺動切削機能(オプション)を新たに追加した。これらにより切粉トラブルを抑制し、長時間の安定稼働を実現するとしている。

長時間の自動運転に対応するオプションと製品価格

M300Xd2-64Tは、最大40枚のパレットを収納できるSPEEDIO専用オプションのパレットチェンジャー「パレットチェンジャー PC-1」と組み合わせて使用できる。加工物を搭載したパレットを自動交換することで、夜間運転をはじめとする長時間の自動運転を可能にし、生産性向上に貢献する。

製品の標準価格(本体価格)は以下の通り。

  • M300Xd2:1,289万円(税抜)、1,418万円(税込)
  • M300Xd2-64T:1,889万円(税抜)、2,078万円(税込み)

本記事はブラザー工業株式会社の発表をもとに作成。

アクセスランキング

今日

1週間