創元推理文庫、飛鳥部勝則の鮎川哲也賞受賞作 殉教カテリナ車輪 新版を発売
株式会社東京創元社は、文庫レーベル〈創元推理文庫〉の新装版最新刊として、飛鳥部勝則のデビュー長編『殉教カテリナ車輪【新版】』を2026年10月13日に発売した。
同作は、同社が主催する長編ミステリの新人賞である第9回鮎川哲也賞を受賞した作品である。1959年に創刊された日本初のミステリ専門文庫である〈創元推理文庫〉では、2026年8月より新装版(新カバー版)の定期的な刊行を続けている。

今回の新版刊行ではカバーが一新された。従来の著者あとがきや有栖川有栖氏による解説はそのまま引き継がれ、新たに書評家の若林踏氏による新解説が追加されている。
装画には茅ヶ崎市美術館が所蔵する牧野邦夫の《賭けをする人達》(1976(昭和51)年)が用いられ、装幀は岩郷重力+K.Kが担当した。
美術と二重密室殺人の謎を描いた物語
本作は、制作期間わずか5年の間に作品を描き続けて自殺した画家、東条寺桂が遺した作品《殉教》《車輪》の主題を探る学芸員が、20年前の聖夜に起きた不可解な二重密室殺人の謎に向き合う本格ミステリである。図像解釈学と本格ミステリを結びつけた着想が評価された。
著者の飛鳥部勝則は1964年新潟県生まれで、98年に『殉教カテリナ車輪』で第9回鮎川哲也賞を受賞してデビューした。おもな著書に『封鎖館の魔』『ヴェロニカの鍵』『ラミア虐殺』『レオナルドの沈黙』『鏡陥穽』『堕天使拷問刑』『黒と愛』、画集『飛鳥部勝則の美術世界』などがあるほか、『抹殺ゴスゴッズ』が第79回日本推理作家協会賞および第26回本格ミステリ大賞の候補に選出された経歴を持つ。
〈創元推理文庫〉の新装版シリーズでは、今後も名作ミステリの刊行が予定されている。なお、刊行書目や時期は事情により変更される場合があるとしている。
- ドン・ウィンズロウ『ストリート・キッズ』(東江一紀訳)
- 相沢沙呼『卯月の雪のレター・レター』
- 飛鳥部勝則『殉教カテリナ車輪』
- 泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽』(10月刊、シリーズ続刊も新装版刊行予定あり)
- 道尾秀介『シャドウ』(11月刊)
- 若竹七海『ぼくのミステリな日常』(12月刊)
書籍情報
- タイトル:殉教カテリナ車輪【新版】
- 著者:飛鳥部勝則
- レーベル:創元推理文庫
- 発売日:2026年10月13日
- ページ数:396ページ
- 定価:1430円
- ISBN:978-4-488-43502-8
- Cコード:C0193
- 文庫コード:M-あ-6-1

本記事は株式会社東京創元社の発表をもとに作成されています。
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