フロータス、写真からAI算出するキズ凹み概算見積シミュレーターを開発
ビッグデータ解析やディープラーニング技術を提供する株式会社フロータスは、修理実績データを活用して写真からAIが見積もりを算出する「キズ凹み概算見積シミュレーター」を開発した。
タブレットやスマートフォンで撮影した画像をもとに、高精度な概算見積もりをリアルタイムで提示する仕組みを構築している。
開発の背景と従来手法の課題
自動車の修理見積もりは従来、店舗への来店や専門スタッフによる現物確認が必要とされ、概算見積もりの段階で時間や心理的負担が生じていた。
また、従来の画像見積りシステムにおいては、撮影アングルの悪さによる判定精度の低下や、隣接部位への損害といった巻き込み損傷の見落としが課題となっていた。
こうした課題に対し、神奈川県川崎市に本社を置く同社は、修理実績データベースとマルチモーダル画像解析AIを統合したシミュレーターの構築に至った。
本シミュレーターには、精度向上や見落とし防止を目的とした3つの主要機能が搭載されている。
- AIによるリアルタイム撮影誘導
視覚解析AIが画像のアングルや撮影距離を即座に分析する。接写写真のみがアップロードされた場合には、「パネル全体の引き写真(斜め45度)を追加すると精度が15%向上します」などのアドバイスを画面上にオーバーレイ表示し、入力データの品質を高める。
- 多部位損傷の自動検知・見落とし防止補正
「右リアドア」の損傷を撮影した場合でも、AIが画像と過去の共起確率データを解析する。隣接する「右クォーターパネル」や「サイドシル」への波及・巻き込み損害を自動判定し、「AI見落とし防止補正」として概算見積に反映することで金額の上振れを防ぐ。
- ビッグデータ連動による高速・適正見積もり
車種、塗料タイプ、損傷部位・サイズを過去の実績データと瞬時に照合する。ミリ秒単位で工賃と部品代のバランスを算出し、詳細明細と見積書をその場で発行する。
事業者業務への展開も視野に
株式会社フロータスは今後について、見積もりプロセスのDXを加速させる方針を示している。
個人ユーザー向けのWebサービス展開にとどまらず、自動車保険会社での事故受け付け、自動車販売店での現車確認、陸送事業者での搬入搬出時の車両チェックなど、事業者における現場業務での活用も見込んでいる。
株式会社フロータス概要
- 所在地: 神奈川県川崎市
- 代表者: 代表取締役 神垣 耕一
- 事業内容: ビッグデータ解析、ディープラーニング アルゴリズム開発、AIソリューションの企画・開発・運用
- URL: https://flowtas.co.jp/
本記事は株式会社フロータスの発表をもとに作成しました。
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