大阪環状線朝ラッシュの5G調査、下り最速はソフトバンクの334.2Mbps
株式会社 ICT総研は10月9日、平日の朝ラッシュ時間帯における大阪環状線全19駅のホームを対象とした5G通信速度実測調査の結果をまとめた。MNO4社を対象に調査を実施したところ、全19地点の下り通信速度はソフトバンクが334.2Mbpsでトップとなった。また、「5G+」受信回数比率ではauが94.7%でトップ、レイテンシでは楽天モバイルが9.1ミリ秒で最も良い数値を記録している。
下り通信速度はソフトバンクが首位、4社平均は山手線を上回る
全19地点の下り通信速度はソフトバンクが334.2Mbpsでトップとなり、NTTドコモが327.7Mbps、auが296.4Mbpsで続いた。今回の調査は平日の朝ラッシュ時間帯(午前7時~9時)に限定した混雑環境下での測定となったが、上位3社の下り通信速度はいずれも300Mbps前後の水準を記録した。
楽天モバイルを含めた4社平均の下り通信速度は249.1Mbpsとなった。9月に実施した東京の山手線全駅での同様の朝ラッシュ時の調査における4社平均(141.9Mbps)と比較すると、100Mbps以上速い結果となっている。なお、今回調査における上り通信速度は4社平均で42.6Mbpsであり、山手線全駅での平均(32.6Mbps)と大きくは変わらない結果であった。
混雑時間帯にもかかわらず速い下り通信速度を記録した要因について、同社は「5G SA」(5g Standalone)対応エリアの拡大や、「5G Fast Lane」(au)、「Fast Access」(ソフトバンク)といった通信優先制御サービスの利用などを挙げている。


高速・大容量な通信ができる状態の際にアンテナピクトに表示される「5G+」の受信回数比率は、auが94.7%でトップとなった。以下、NTTドコモが87.7%、ソフトバンクが84.2%、楽天モバイルが52.6%と続いている。山手線での調査結果と比べると、各事業者とも受信回数比率はやや悪い結果となった。ソフトバンクは「5G+」受信回数比率はトップではないものの、受信できた地点での通信速度が非常に速かったことから、通信速度の順位と「5G+」受信回数比率の順位に差異が見られている。

数値が小さい方が快適とされるレイテンシ(遅延時間)については、楽天モバイルが9.1ミリ秒で最も良い結果となった。平均値の小さい順に、ソフトバンクが18.5ミリ秒、NTTドコモが22.5ミリ秒、auが25.3ミリ秒と続いている。
駅別では福島駅が405.9Mbpsで最速
駅ごとに見ると、4社平均の下り通信速度の最速は福島駅(大阪市福島区)の405.9Mbpsであった。これに野田駅(388.0Mbps)、天満駅(354.3Mbps)、玉造駅(326.1Mbps)が続いている。
一方で、4社平均の下り通信速度が遅かった駅は、京橋駅(66.6Mbps)、天王寺駅(135.4Mbps)、鶴橋駅(149.2Mbps)であった。
調査の概要
今回の実測調査の概要は以下の通り。
- 調査対象:MNOであるNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの4社(4キャリア)
- 調査日:2026年10月5日~6日
- 測定時間帯:平日の朝ラッシュ時間帯(午前7時~9時)
- 測定地点:大阪市内のJR大阪環状線全19駅のホーム
- 測定端末:Google Pixel 10a
- 測定方法:速度測定サイト「インターネット速度テスト」(Google)にて、1地点あたり下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の通信速度を3回ずつ測定
- 設定条件:通信速度が制限されない通信プランを選択し、ネットワーク設定は「5G優先」とした。「5G SA」はNTTドコモ、au、ソフトバンクで利用できる設定とし、auは「5G Fast Lane」、ソフトバンクは「Fast Access」を利用できる設定とした。4社とも「5G+」(本来のより高速な5G)が受信できる端末・プラン・設定としている。測定時は人の流れの障害にならないよう場所やタイミングに配慮された。
本記事は株式会社 ICT総研の発表をもとに作成しています。
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