韓国・蔚山南区で第30回蔚山クジラ祭り開催へ 新インフラ整備で滞在型観光地に
韓国の蔚山(ウルサン)広域市南区は、10月15日から18日までの4日間、長生浦(チャンセンポ)クジラ文化特区一帯で「第30回蔚山クジラ祭り(The 30th Ulsan Whale Festival)」を開催する。今年で30回目を迎える本祭りは「クジラの招待、30歳のパーティー!」をテーマに掲げ、市民や観覧客が直接参加する参加型の祭りとして実施される。新たに拡充された観光・体験・宿泊・夜間景観コンテンツを披露し、長生浦を滞在型の観光地へと拡張させる計画だ。
捕鯨の拠点から海洋生態と観光の街へ変遷
蔚山は、国宝である「盤亀台(バングダイ)岩刻画」に先史時代の捕鯨の様子が刻まれているなど、クジラと深い縁を持つ。かつて韓国を代表する捕鯨の拠点であった長生浦は、1986年の商業捕鯨禁止以降、クジラの歴史や文化を保存しながら海洋生態と観光が調和した都市へと変化を遂げてきた。2008年に韓国唯一の「クジラ文化特区」に指定されてからは、クジラ博物館やクジラ文化村などの観光インフラを継続的に拡充している。

市民参加型プログラムやパレードを展開
蔚山南区は開催30回目を記念し、市民や観光客が主役となる参加型コンテンツを強化する。代表プログラムである「300人の大合唱 クジラの歌」をはじめ、クジラランタン作り、クジラ探検隊ファミリーツアー、AR体験などのプログラムが会場各所で実施される。最終日には市民と専門芸術団体によるストリートパレードが行われ、開会式および閉会式には「クジラスペシャル花火ショー」が長生浦の夜空を彩る。
今回の祭りでは、長生浦クジラ文化特区に新たに整備された観光インフラも同時に体験できる。
- 韓国初の自走式エクストリームカート「ウェールズカート(Whales Kart)」: 長生浦クジラ文化村の一帯に整備された全長1.05kmの周回型体験施設で、最高時速40kmで駆け抜けながらアジサイ庭園やラベンダー畑などの景観を楽しめる。
- 空中歩道橋「ゴレドゥンギル(クジラの背の道)」: 長生浦クジラ広場とウェールズファンタジウムをつなぐ全長135mの空中歩道橋で、長生浦の海やクジラ文化村の五色アジサイ庭園を見渡すことができる。
- 昼から夜まで続く滞在型コンテンツ: 旧海軍宿舎をリノベーションした宿泊施設「ゴレジャム(クジラの眠り)」、展望台とメディアトンネルを備えた複合文化施設「ザ・ウェーブ」、大型貯油タンクの外壁にメディアアートを投影する「長生浦ライト」などが整備された。

蔚山南区は祭りのムードを盛り上げるため、10月2日から蔚山の玄関口である太和江(テファガン)駅で事前街頭パフォーマンスを実施した。祭り期間中は太和江駅と長生浦を結ぶ無料シャトルバスが30分間隔で運行される。
林鉉澈(イム・ヒョンチョル)蔚山南区庁長は、30回目を迎えた同祭りが市民と観光客が共に作り楽しむ催しであり、長生浦の新たな変化を体感できる機会になると述べている。

本記事は蔚山広域市南区の発表をもとに作成。
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