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坂ノ途中、有機質肥料オール有機のセミオーダー販売を展開 肥料費削減などを実現

京都市南区に本社を置く株式会社坂ノ途中は、同社が運営するECサイト「坂ノ途中の資材販売」において、オリジナルの有機質肥料「オール有機」を販売している。生産者ごとの施肥設計に合わせて配合を調整するセミオーダー方式を提供しており、導入生産者の事例に基づき、肥料費の削減や散布作業の省力化を実現したとしている。

有機農業の現場では、米ぬかや油かすといった植物性肥料、鶏糞や魚粉などの動物性肥料を生産者が複数の仕入れ先から調達し、自身の施肥設計に合わせて自ら配合や加工を行うケースが少なくない。そのため、仕入れ先の確保や事務作業、配合にかかる手間が課題とされていた。

こうした状況に対し、動物性・植物性の有機原料をバランス良く配合した「オール有機」が2025年に発売された。その後、生産者から寄せられた「カニ殻を加えたい」「マグネシウムを除きたい」といった要望を受け、基本配合をベースに圃場の状況に合わせてアレンジできるセミオーダー方式の注文受付を、2026年9月より「坂ノ途中の資材販売」で開始した。

「オール有機」は、株式会社坂ノ途中がOEM先のメーカーと連携し、原材料の調達から製造までを一括して行う体制をとっている。まとまった量で原材料を調達することにより1袋あたりの単価が下がり、生産者の年間肥料費削減につながっているという。

セミオーダー方式の活用により、生産者は従来自ら行っていた配合作業をメーカーに委託できる。また、圃場に必要な複数の成分を1回の散布で供給できるため、肥料を種類ごとに撒き分ける手間が省け、散布回数の削減や作業負担の軽減にも寄与している。

日本の化学肥料は原料の多くを海外輸入に依存しており、国際情勢の緊迫化や主要国の輸出規制による価格高騰・供給不安が生産現場の負担となっている。同社は、国内資源を中心とした有機質肥料の選択肢を広げることで、資材調達の面から有機農業の営農ハードルを下げ、持続可能な農業の実現に取り組むとしている。

導入生産者における事例

導入生産者における実績として、以下の事例が報告されている。

  • 自然農園つちのしらべ(岡山県/野菜):自身で配合していた成分設計をもとにセミオーダー方式で購入し、1袋(20㎏)あたりの単価が下がったことで、年間の肥料費を30%削減した。
  • ひらかた独歩(大阪府/野菜):自身の成分設計をもとにセミオーダー方式で購入し、1袋(20㎏)あたりの単価低減により、年間の肥料費を26%削減した。
  • クサツパイオニアファーム(滋賀県/水稲):セミオーダー方式により肥料の成分比率を最適化し、1反(約1000m²)あたりの散布量を15㎏削減。散布作業の負担軽減につながった。

「オール有機」は有機原料を主体とした3種類の基本配合をもとに、圃場のコンディションに合わせて成分設計や原料構成を調整できる有機質肥料である。散布時の飛散を抑え鳥獣被害のリスクを軽減するため、ペレット状(3.2㎜)に造粒されている。国産原料主体の成分設計で作物全般に使用可能となっている。

  • 商品名:オール有機
  • 種類:➀713+Mg2 ➁811+Mg2 ➂853+Mg2
  • サイズ:20㎏(1袋) ※最低ロットは50袋です
  • 原材料:骨粉質類、動物かす粉末類、副産肥料、混合有機質肥料
  • 形状:ペレット(3.2㎜)
  • 有機JAS適合:資材証明書の発行可
  • 商品ページURL:https://saka-shizai.i17.bcart.jp/product.php?id=89

販売元である株式会社坂ノ途中は、小野 邦彦氏が代表取締役を務め、京都市南区上鳥羽高畠町56に本社を置く。2009年7月21日に設立され、環境負荷の小さい農業の普及を目指して持続可能なバリューチェーンの再構築に取り組んでいる。

本記事は株式会社坂ノ途中の発表をもとに作成されています。

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