パリのGFCショーに伊藤聡美氏のSTMITOなど日本から3ブランドが参加
カナダ・バンクーバーに本拠を置くGlobal Fashion Collective(GFC)は、フランス・パリのLa Maison des Métallosにて「Global Fashion Collective 2027春夏コレクション」を開催した。同コレクティブショーには8カ国から14組のデザイナーブランドが参加し、それぞれ独自のクリエイティブを披露した。日本からは「STMITO」「AKITSU Chemi Akutami」「Lifestyle – Fika」の3ブランドが登場した。


伊藤聡美氏のSTMITOが初のランウェイを披露
クチュールデザイナーの伊藤聡美氏が手がけるブランド「STMITO」は、ブランド初のランウェイコレクション「Magma – Beautiful Hell」を発表した。地底深くに広がる未知の世界を舞台とし、美しさと恐ろしさ、強さと儚さが共存する世界をクチュールで表現した。暗く陰影のあるトーンから燃えるような色合いへと変化するカラーパレットを用い、丁寧な手作業で仕上げるクラフトマンシップを示した。

これまで羽生結弦選手をはじめとするアスリートやアーティストの衣装を手がけてきた伊藤氏は、「Underground Couture」をコンセプトに掲げている。今回のショーについて同氏は、普段のクライアントワークとは異なり自身が表現したいものや新しい挑戦を発表したかったとし、今後は映画や舞台衣装にも挑戦したいとコメントを寄せている。



日本を拠点に活動するアーティストでデザイナーのけみ芥見氏による「AKITSU Chemi Akutami」が、Global Fashion Collective Parisに初登場した。同ブランドは着物の美意識とストリートカルチャーを融合させ、伝統的なシルエットや文様を新たな視覚言語へと昇華させる試みを行っている。

ショーではロリータと着物カルチャーの融合に取り組み、ランウェイとしてのエンタメ性を重視した表現を展開した。けみ芥見氏はこれまでBMW JAPANのレーシングカーデザインや著名人の肖像画制作、障がいのある子どもたちとのコラボレーションアートなど多分野で創作活動を行っており、次回はシックでモードに寄せた表現に取り組む予定としている。



中川由美子氏のlifestyle-fikaが描く世界観
日本人デザイナーの中川由美子氏が展開するライフスタイルブランド「lifestyle-fika」は、最新コレクション「Above the clouds」(コレクションテーマ表記:Above The Clouds)を発表した。チュールの軽やかで透け感のある素材と、クラシカルなベルベットの襟などを組み合わせた“New Classic”なスタイルを提案した。
「自分の中にいる小さな女の子を喜ばせる服」をテーマに、心の奥に存在する少女と向き合って制作された。中川氏は16歳から服作りを始め、文化服装学院で学んだ後にアパレルデザイナーを経て2005年に独立した経歴を持つ。同氏は世界に発信する機会を得て参加したとし、服はアートであると学んだ今回の経験を通じた今後の変化に期待を寄せた。
多国籍の新鋭デザイナーが集うプラットフォーム
2017年10月に設立されたGlobal Fashion Collectiveは、若いデザイナーを発掘し世界へ発信するプラットフォームを提供している。ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ、東京の世界5大ファッションウィークに合わせてショーケースを開催している。
今回のパリでのショーケースには、日本の3ブランドのほか、以下のブランドなどが参加した。
- Universidad Iberoamericana (México)
- Graduate Runway (India)
- Istituto Italiano Design (Italia)
- Ximena Corcuera collaboration with Llorenz Sendra (Mexico)
- Lenka Designs (Austria)
- San Liang Xi Huan (China)
- Hindeke by Hiwot (Ethiopia)
- RuirUirul (China)
- Olena Adam (Ukraine)
- Haus of Mclees (UK)
- Jumper Zhang (China)
- Nolo (Mexico)
- Cuadra (Mexico)
本記事はGlobal Fashion Collectiveの発表をもとに作成されています。
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