大田区立龍子記念館で川内理香子の展覧会が開幕 川端龍子作品と共鳴
大田区立龍子記念館で2026年9月12日(土)より、高橋龍太郎コレクション連携企画 川端龍子プラスワン(前期)「川内理香子 LOVE, Wild Grape, Tiger, heart」が開幕した。開幕に先立つ9月11日(金)には報道内覧会が行われ、出品作家の川内理香子氏とコレクターの高橋龍太郎氏が登壇した。本展では、現代アーティストの川内氏が近代日本画の巨匠である川端龍子(1885-1966)の作品と向き合い、自ら龍子作品を選定・配置している。
時代や媒体を超えた作品同士の対話
展示室では、虎や植物といった両者に共通するモチーフの交錯や、龍子の躍動的な日本画の線と川内氏の伸びやかなドローイングや大作油彩画との造形的な対話が展開されている。記念館の展示室において、川端龍子の作品とともに川内氏のペインティングやドローイング作品を鮮やかな色壁に展示し、独自の空間が創出されている。
会場には、川端龍子《虎の間》(1947年)と川内理香子《The tiger jumps over a dancing pretzel》(2024年)、川端龍子《山葡萄》(1933年)と川内理香子《heart》(2018年)が並ぶほか、川内氏の大作《Baby》(2022年)や《LOVE》(2024 年)なども設置されている。報道内覧会で川内氏は、下見で龍子の《山葡萄》の線の美しさに惹かれて展示を希望したと明かし、自身の作品と並べたことで時代や媒体が異なるにもかかわらず不思議な馴染み感や心地よい流れが生まれたと語った。また、高橋氏は川内氏の空間構成や線の表現力を評価し、龍子の作品と対等に響き合う空間になった旨を述べている。

旧川端龍子邸のアトリエや客間を活用した展示




本展では展示室にとどまらず、登録有形文化財である旧川端龍子邸のアトリエや客間にも作品が配置されている。龍子がデザインした客間の飾り窓と対照をなすように川内氏のネオン作品が展示され、玄関には石の作品が置かれている。



さらに、龍子が7メートル超の大作を制作した1938年建築の天井高4mのアトリエには、彫刻や油彩、ネオン作品が設置された。川内理香子《touch of stone》(2023年)、《queen of heart》(2024年)、《Bursting Water》(2026年)などが配され、庭園の緑とネオンの赤い光が対比される空間となっている。


展覧会の概要と関連イベント
展覧会の概要および会期中の関連イベントは以下の通り。
- 展覧会名:川内理香子 LOVE, Wild Grape, Tiger, heart
- 会期:令和8年9月12日(土)~11月8日(日)
- 会場:大田区立龍子記念館(大田区中央4-2-1)
- 開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- 休館日:月曜日(10月12日(月・祝)は開館し、10月13日(火)に休館日)
- 入館料:一般1,000円、中学生以下100円(※65歳以上、未就学児及び障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料)
- 主催:(公財)大田区文化振興協会
- 協力:高橋龍太郎コレクション、医療法人社団こころの会、WAITINGROOM
関連イベントとして、10月12日(月・祝)と11月1日(日)の各日13:00から展示室内でギャラリートーク(40分程度)が開催される。また、11月6日(金)には東京都・東京国際文化芸術祭の夜間開館への協力として19:00まで開館する。
10月24日(土)、25日(日)、31日(土)、11月1日(日)、3日(火・祝)の各日10:00~15:00には東京文化財ウィーク(東京都)特別公開事業への参加として龍子公園が開放される。さらに、会期中の金、土、日、祝日には、川内理香子作品を鑑賞できるようアトリエ内に入室できる「アトリエ内見学」(インターネット上による事前予約制、各回先着15名、各日11:30~11:50および14:30~14:50)が実施される。
本記事は大田区立龍子記念館の発表をもとに作成しました。
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