元介護職が挑む 介護職特化求人サイト

介護職員の人手不足が深刻化する中、元介護職員の奥野佑樹氏が代表を務める株式会社CONNECTが、介護職に特化した求人サイトの設立を目指している。奥野氏は、介護施設の相談員兼ケアマネージャーとして働いていた経験から、人手不足による介護の質の低下を目の当たりにし、介護職の魅力を発信することで人手不足の解消につなげたいと考えた。

求人サイトでは、若者に訴求するために”縦型動画”を活用し、職場の雰囲気を映像で伝えることを計画している。TikTokやInstagramで親しまれている縦型動画は、若者にとって身近な存在だ。介護職のネガティブなイメージを払拭し、高齢者との交流やチームワークによるやりがいを伝えることで、若者の興味を引くことを目指す。また、自分に合った職種がわかる診断機能やチャット機能なども導入する予定だ。

サイトの掲載エリアは当初、九州に限定するが、将来的には全国規模での展開を目指している。現在、株式会社CONNECTはクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援を募っており、集まった資金はサイト製作費、広告費、人件費などに充てられる。奥野氏は、自身の挑戦が介護業界全体の課題解決の一助になることを願っている。

クラウドファンディングは2024年6月30日まで実施され、目標金額は150万円。リターンには、求人サイトへの掲載やオンライン介護相談、活動日記などが用意されている。介護業界の人手不足という課題に、当事者の視点から取り組む株式会社CONNECTの挑戦に注目が集まる。