HPIのパワーアシストスーツ開発 三菱UFJ技術育成財団の研究開発助成金に採択
Human Physical Intelligence株式会社は、公益財団法人三菱UFJ技術育成財団が実施する「2026年度第1回研究開発助成金」に採択された。対象となった研究開発テーマは「世界最軽量のアクティブ式パワーアシストスーツの開発」で、助成金300万円の交付が決定した。人の動作や身体負担を捉えるエッジAIと軽量な装着型アシスト機構を組み合わせ、介護現場などで日常的に使い続けられる製品の実現を目指す。

採択された研究開発では、必要なタイミングに必要な分だけ支援する「Assist-As-Needed」の考え方を基盤に据える。九州工業大学の研究成果を活用し、小型デバイス上での動作推定とアシスト制御の実現に取り組む。
あわせて補助力の最適化と設計の見直しを進め、1kg未満への軽量化を目標に掲げる。軽さと必要な補助機能を両立させ、介護現場における多様な動作への自然な対応を図る。なお、「世界最軽量」および「1kg未満」は研究開発における目標であり、世界最軽量の達成や最終製品仕様の確定を示すものではないとしている。
身体への負荷軽減を目指す開発の背景
介護現場では、中腰や前かがみの姿勢、移乗介助などに伴う身体負担が課題となっている。アシストスーツの継続的な活用の面では、補助力だけでなく、装着時の重さや熱のこもり、作業性を損なわない使いやすさが求められる。
現場へのヒアリングでも小型で簡素な構造や使い心地への要望が寄せられており、同社は大きな力の発生のみを追求するのではなく、必要な場面で適切に補助して装置自体の負担を減らす製品開発を進めている。

助成金を活用した試験環境整備と現場での検証

交付される助成金は、動力装置の制御回路の設計・試作や、制御実験用テストベンチなどの試験環境整備に活用される。試作と評価を重ね、軽量なハードウェアとアシスト制御の実用性を高めていく方針だ。

また、利用者の声を設計や改良に取り入れる「ユーザ共創」を重視し、今後は介護現場の利用者とともに補助のタイミングや装着感、作業中の扱いやすさを検証していく。代表取締役CEOの樋口藍氏は、AIによる制御とハードウェアの開発を一体で進め、介護現場の人々とともに無理なく使い続けられるアシストスーツの実現に取り組むとしている。
Human Physical Intelligence株式会社について
Human Physical Intelligence株式会社は、人間工学とAIを活用した身体支援技術の研究開発や社会実装に取り組むスタートアップ企業である。
- 会社名:Human Physical Intelligence株式会社
- 代表者:代表取締役CEO 樋口 藍
- 設立:2026年5月8日
- 本社所在地:福岡県北九州市戸畑区仙水町1-1 九工大未来テラス内
- 事業内容:人間工学ソリューションの開発・提供
- 公式サイト:https://www.humanphysical.ai/
本記事はHuman Physical Intelligence株式会社の発表をもとに作成。
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