チエル、教育DXを可視化するWebフィルタリングダッシュボードを提供

チエル株式会社は、学校教育向けICT利活用支援サービス『InterCLASS® Filtering Service』のWebフィルタリングダッシュボードオプションを2024年8月にリリースすると発表した。このサービスでは、端末の活用状況やWebフィルタリングの規制情報、文部科学省の「教育DXに係るKPIの方向性」を可視化する20種類以上のダッシュボードがGoogle社のBigQuery(データの管理と分析を支援するエンタープライズデータウェアハウス)とLooker Studio(データを読み取りや共有が容易で柔軟にカスタマイズできるダッシュボードとレポートに落とし込むことができる無料ツール)を通して閲覧可能となる。

リリースに先立ち、5月8日から開催される日本最大級の教育総合展「EDIX東京2024」の同社ブースにて、ダッシュボードの特長や利便性を実機で体験できるという。GIGAスクール構想第2期の整備において文部科学省は、端末の稼働状況を客観的データに基づいて把握することを求めており、本サービスはその要求に応えるものだ。

また、「1人1台端末の利活用に係る計画」の重要業績評価指標(KPI)では、令和6年度までに1人1台端末を週3回以上活用する学校の率を100%、令和10年度までにデジタル教科書を実践的に活用している学校の率を100%とすることが設定されている。チエルは、Webフィルタリングのログから様々な分析や解析を行い、こうしたKPIの指標の一部も確認できるダッシュボードを提供する。

ダッシュボードの特徴としては、各サイトへのアクセス数やカテゴリ、接続先のアクセス数から端末活用の度合いが分かる「基本ログ分析」、許可・規制されている回数や危険なネット利用状況の有無を可視化する「規制先アクセス分析」、児童生徒の検索行動の安全性を可視化する「解析レポート」、生成AIサイトへのアクセス回数やデジタル教科書のプラットフォームに基づいたアクセス回数など各種KPIの指標を可視化する「教育DX KPI関連指標」などがある。

チエルは「子供たちの未来のために、世界中の先生の授業をICTで支える」を企業理念に掲げ、教育市場に特化したICT専業メーカーとして、シェアNo.1のフルデジタルCALLシステムやタブレット対応授業支援システム、クラウド型教材配信サービスなどの開発・制作を手がけている。