Tangibleeがウォッチ向けバーチャル試着を更新 光や手首の大きさに適応
ビジュアルコマース体験を提供するTangiblee(タンジブリー)は、ウォッチ向け高精度バーチャル試着(High Fidelity Virtual Try-On)の機能をアップデートした。買い物客の手首に合わせたサイズや位置の調整に加え、写真の光や影、反射に合わせた描写を行うことで、実物に近い見え方を再現する。導入企業は商品詳細ページ(PDP)に掲載済みの商品画像を利用できるため、3Dモデルの制作や専用の撮影を行うことなく利用できるとしている。

手首のサイズや光の反射に合わせて自動調整
ウォッチはわずかなサイズ差や光の当たり方で手首の印象が大きく変わるため、商品ページの数値情報だけでは装着時のイメージを把握しにくい側面がある。また、ポリッシュ仕上げのベゼルやブレスレットのコマ、文字盤の色などは光に強く反応するため、光の描写が写真と合っていないと不自然に見える要因となっていた。
今回のアップデートでは、商品情報と手首の情報に基づくキャリブレーションにより、正しいスケールと位置でウォッチを表示する。さらに、買い物客が撮影した写真の光、影、反射、角度に合わせて見え方を調整し、ブランド自身の商品画像に基づいて文字盤の色や仕上げ、プロポーションを再現する仕組みを整えた。既存のPDP画像から機能するため、新作やカラーバリエーションの追加時にも展開しやすいとしている。
1枚の写真で複数のウォッチを比較可能
同システムは写真ベースで処理を行うため、一度手首を撮影すれば、同じ写真上でケースサイズや素材、文字盤の色、ストラップの種類などを切り替えて見比べられる。スマートフォンを手首に向け続ける必要がないため、手軽な比較検討を支援する。また、来店予約制や接客型の販売を行う時計・宝飾店においては、来店前に候補を絞り込む用途にもつながるとしている。
ブランド側においては、3Dモデルの制作、試着専用の撮影、SKUごとの試着用素材の用意、個別出力のためのプロンプト作成、買い物客の画像ごとの社内承認フローなどは不要で、商品の処理と運用はTangibleeが担う。
TangibleeのCEOであるエリアド・インバー(Eliad Inbar)氏は「ウォッチの試着で本当に問われるのは、見た目の美しさだけではありません。自分の手首に着けたときの大きさが正しいか、その場の光の中で本物のように見えるか。その2つがそろって初めて、買い物客は試着の結果を信頼して選ぶことができます。」とコメントしている。

なお、今回のアップデート以前におけるTangibleeのウォッチ向けバーチャル試着の導入実績として、以下の事例が公表されている(※各ブランドの個別の導入事例における結果であり、測定方法・期間・対象サイトが異なるため相互に比較・合算できるものではなく、同様の結果を保証するものではない)。
- シチズン(米国):A/Bテストにおいて、バーチャル試着とモデル着用画像の導入により訪問者あたりの売上(RPV)が15.7%、コンバージョン率が7.98%向上した。その後、シチズン米国公式サイトとブローバ(Bulova)でも導入されている。
- モバード:バーチャル試着ボタンの表示有無を50%ずつに分けたA/Bテストで、コンバージョン率が7.82%、ユーザーあたりの売上が8.01%向上した。
- Casio Europe GmbH(ドイツ):2025年10月から2026年4月までの期間に、PDP埋め込み型のバーチャル試着とPremium On-Modelが49万7,000件以上のセッションで表示された。接触ユーザーは非接触ユーザーと比べてコンバージョン率が72.57%、1セッションあたりの売上が83.79%高い結果となった(接触と非接触の比較であり、因果関係ではなく相関を示すもの)。
- Watches of Switzerland Group:GoldsmithsでのA/Bテスト後、英国のWatches of SwitzerlandおよびMappin & Webb、米国のWatches of SwitzerlandおよびMayorsへ導入が拡大した。
Tangibleeについて
Tangibleeは、ジュエリー、ウォッチ、バッグ、旅行かばん、ホームデコレーションの小売業者向けに、商品画像を体験へと変えるマネージド型ビジュアルコマースプラットフォームを提供している。高精度バーチャル試着(High Fidelity Virtual Try-On)のほか、サイジング、比較、商品ビジュアライゼーションなどを提供しており、日本ではMIKIMOTOやARTIDA OUD Japanなどのジュエリーブランドにも利用されている。
- 公式サイト:https://www.tangiblee.com/ja-jp
本記事はTangibleeの発表をもとに作成されています。
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