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Selector、AIエージェント開発実行環境Selector Foundryを発表

米国カリフォルニア州サンタクララのSelectorは2026年10月5日、AIエージェントの開発および実行環境「Selector Foundry」を発表した。ネットワーク運用(NetOps)チームは、Selectorプラットフォーム内で独自のAIエージェントを構築・テスト・バージョン管理し、ガバナンスを統制できるようになる。エージェントはすでにテレメトリが収集されている環境内で直接実行されるため、運用データが外部のエージェントサービスへ複製・転送されるリスクを排除する。

相関分析データ起点のアプローチで復旧作業を迅速化

Selectorのプラットフォームは、ネットワーク、クラウド、インフラ、アプリケーションからのシグナルを統合し、特定の根本原因を明示した単一の因果関係マップとして可視化する。従来は相関分析後も、エビデンス収集やチケット起票、関係チームの招集、復旧処理の決定を手作業で行う必要があり、平均修復時間(MTTR)の長期化につながっていた。

Selector Foundryのエージェントは、この一連のワークフローを自動で引き継ぐ仕組みを備える。未加工ログではなく相関分析済みデータを活用し、特定されたエビデンスを起点に対応を開始する。オーケストレーターエージェントは推奨対応策と根拠エビデンスを提示し、実際の実行判断は運用担当者が行うことで、完全自動化に伴うリスクを回避しながら復旧対応の迅速化を図る。

固有の運用環境や現場の知見をコード化

企業のネットワーク環境は、同じハードウェアを採用していてもトポロジーやベンダー構成、命名規則、メンテナンス時間帯、正常の定義などが異なる。汎用的なベンダー製エージェントでは判別が難しい現場の運用手順書やエンジニアの知見を、Selector Foundryでは直接実行可能なコードへと変換できる。

Selector FoundryにおいてAIエージェントは一般的なソフトウェアと同様に扱われる。エージェントはコードとして定義され、顧客自身のGitリポジトリにコミットされた後、既存のプルリクエスト(PR)ワークフローを通じてレビューされる。本番環境への反映前には自社の過去イベントデータを用いて動作を事前検証できるほか、問題発生時にはワンステップでロールバックが可能となっている。エージェントはイベント発生や定期スケジュール、REST API呼び出し、手動リクエストによってトリガーされ、ロールベースアクセス制御(RBAC)およびアイデンティティ管理の下で動作する。

6種類の標準エージェントを同梱

Selector Foundryには、導入直後から利用可能な6種類の標準エージェントが同梱されている。これらはインシデント調査、ITサービス管理(ITSM)システムへのチケット自動起票・更新、意思決定支援ダッシュボードやレポートの生成、マルチクラウド環境の資産ステータスや接続性、費用最適化の管理などをカバーする。自社開発エージェントと同一リポジトリ内に配置され、そのままの運用や自社手順に合わせた拡張に対応する。

Selectorの共同創業者兼CEOであるNitin Kumar(ニティン・クマール)氏は、他社のようにデータを外部転送させるのではなく、ネットワークが存在する場所にエージェントを配置することで、設計、レビュー、テストを経て安全に本番展開できる環境を提供すると説明している。

Selectorについて

Selectorは、ドメインを越えたデータ統合、相関分析、自動化を提供するAIOps&ネットワークインテリジェンス・プラットフォームを展開している。大規模言語モデル(LLM)、ナレッジグラフ、因果推論(Causal Reasoning)を組み合わせ、IT・ネットワーク障害の検知から解決までのプロセス迅速化を支援している。

  • 製品ページ:https://www.selector.ai/ja/agentic-netops/
  • 解説ページ:https://www.selector.ai/ja/webinars/
  • 支援投資家:Ansa Capital、Atlantic Bridge Ventures、AT&T Ventures、AVP、Bell Ventures、Comcast Ventures、Hyperlink Ventures、Two Bear Capital、Sinewave Ventures、Singtel Innov8
  • 報道関係者問い合わせ先:japan-sales@selector.ai

本記事はSelectorの発表をもとに作成。

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