ドワンゴ、文化放送向け配信プラットフォーム『QloveR』開設

東京都中央区に本社を置く株式会社ドワンゴは、自社が開発した次世代ファンクラブ運営サービス「sheeta」を通じて、文化放送の新たな配信プラットフォーム「QloveR」のシステム構築と運用を担当することを発表した。この新プラットフォームは、2024年4月1日にグランドオープンを迎える予定だ。

「QloveR」は、文化放送が展開するラジオ番組のアーカイブやオリジナルコンテンツ、生配信、有料会員限定のプレゼント施策など、多様なコンテンツをWEBサイト上で提供する新たなプラットフォームだ。これまで放送局の事業は広告収入や番組イベント、グッズ販売などが中心だったが、今後は「sheeta」の集客・収益化機能を活用し、有料サブスクリプション展開による収益化を目指す。

文化放送は、2023年7月から一部の番組でプレオープンを実施しており、これらの番組も「QloveR」で展開する予定だ。人気VTuberの名取さなが出演する「名取さなの毒にも薬にもならないラジオ」や、人気ゲーム実況者による「リモしるの体験版」など、新旧さまざまな番組がラインナップされている。4月のグランドオープンに合わせて新たな番組もスタートする予定だ。

「sheeta」は、月額有料会員数が127万人を超える国内最大級の動画プラットフォーム「ニコニコ」を運営するドワンゴのIT技術とノウハウにより開発された、最新型のファンクラブ運営サービスだ。2,000以上のファンコミュニティの運営経験と、ドワンゴ独自の映像配信技術が組み合わさり、ファンクラブサービスを次世代にアップデートする。

ドワンゴは、70年以上にわたりラジオを通じてリスナーと深い関係を築いてきた文化放送が、「QloveR」を通じてさらなるファンコミュニティ形成と新たなビジネス成長を目指すことを支援する。これにより、番組や人、作品を愛する全ての人々をつなげ、市場ニーズと収益の最大化に貢献することが期待される。

「QloveR」のプラットフォームは、2024年4月1日午前10時にグランドオープンを迎える予定だ。