水谷隼、母校で講演 生徒に夢へのエール

元卓球選手で東京2020オリンピック卓球混合ダブルス金メダリスト、男子団体銅メダリストの水谷隼さんが、母校である磐田市立城山中学校をサプライズ訪問した。この訪問は、磐田市が実施する「子どもの自由な学びを応援する事業」の一環として行われた「未来を語らう会」の一部であった。

水谷さんの訪問は事前には生徒たちには伝えられておらず、彼が登壇すると全校生徒から大きな拍手が湧き上がった。彼は講演の中で、夢を叶えることや困難に立ち向かった時の対処法など、「打ち返す力」をテーマに語った。

具体的には、「具体的かつ高い目標設定」「自分の夢や目標を周りに話す」「変化していく勇気」の3点が成功するために必要な要素だとアドバイスした。また、「夢は叶えるためにあるものであり、夢に向かっていく過程で人は成長していきます。無理だと思ったら変えてもいいので、何か夢を見つけて頑張ってください」と全校生徒約780人にエールを送った。

講演を聞いた3年生の元男子卓球部部長の増井悠人さんは、「努力することの大切さを学びました。水谷さんを超えられるように高校でも卓球を頑張りたいです」と感想を述べた。

磐田市では、子どもたちの未来に対する可能性を広げるため、普段の学校生活では感じることのできないホンモノや世の中のことに触れる機会を作る「子どもの自由な学びを応援する事業」を実施している。水谷さんのサプライズ訪問は、その一環として行われたもので、生徒たちにとって貴重な体験となったことだろう。