バベルメソッド、JapriseにAI評価支援を導入へ 返却を最短2営業日に短縮
バベルメソッド株式会社は、オンライン日本語スピーキングテスト「Japrise®」において、AIを活用した評価支援機能の本格運用を2026年10月1日より開始します。本機能では、AIによる一次評価を専門採点官が確認して最終評価を確定する体制をとります。これにより、評価基準などの信頼性を維持しながら、従来は約2週間(10営業日)を要していた結果返却を最短2営業日へと短縮するとしています。
開発の背景と採用現場におけるミスマッチ
国内で就労・生活する外国人材が増加する一方、日本語能力の証明として広く用いられる「日本語能力試験(JLPT)」は年に2回のみの実施で、定員制限などから希望のタイミングで受験できない課題が生じています。また、JLPTは主に読む・聴くといった受信技能を測定するテストであるため、難関レベルの「N1」や「N2」を取得していても実際の会話が難しいケースがあります。
同社のデータ調査によると、JLPT N1・N2保持者のうち、CEFR(言語の国際指標)におけるスピーキングレベルが基礎段階である「Aレベル」にとどまる受験者が約4割に上ることが判明しています。これにより企業側では採用後に戦力化が遅れるなどのスキルミスマッチが課題となっていました。
Japriseは「話す力」を直接測定して可視化することを目指し、東京外国語大学との共同研究により開発されました。出入国在留管理庁が公開する「在留資格『留学』における日本語能力試験一覧」において、スピーキング能力を直接測定する試験として登録されています。
結果返却を最短2営業日へ短縮
今回のAI評価支援機能の導入により、結果返却期間は従来の約2週間(10営業日)から最短2営業日へと短縮されます。完全オンラインで必要な時に受験できる環境を整えることで、人材紹介・派遣業界や企業の採用選考における意思決定を迅速化します。
延べ1万人超の実績データを活用した評価体制
同機能は、単なる汎用AI(LLM)任せの自動採点ではなく、独自のルーブリックや同社が蓄積してきた延べ1万人を超える受験実績、採点ノウハウを評価ロジックおよび採点プロンプトに統合しています。日本語特有の文脈理解やルーブリック遵守を重視した設計により、生成AI特有のハルシネーション(出力の不確実性)を抑制したとしています。
さらに、AIによる一次判定結果をプロの採点官が確認・最終確定する運用体制をとっており、採点官の判断とフィードバックを評価ロジックへ継続的に還元・学習させることで評価精度の向上を図っています。
今後の展開
同社は今後、企業・人材会社向け(B2B)に加え、求職者自身が日本語会話力を証明できるB2C展開も強化し、求人票へのレベル記載を通じたスタンダード化を目指します。また、就労分野を含む対象用途の拡大や、インドネシアやバングラデシュをはじめとするアジア各国など海外での受験・教育インフラ構築を進める方針です。
Japriseの概要
- 特徴:国際指標CEFRおよび「日本語教育の参照枠」に準拠、自由回答形式で直接測定
- 受験方式:オンライン(所要時間:約20分)
- 開発:東京外国語大学との共同研究
- 備考:2024年10月に「PROGOS Japanese」から名称変更
- URL:https://www.japrise.com/
会社概要
東京都品川区東品川四丁目12番6号 品川シーサイドキャナルタワー4階に本社を置くバベルメソッド株式会社(代表取締役:深井 朋子、2021年設立)は、オンライン日本語スピーキングテスト「Japrise®」やオンライン日本語会話研修「BABELMETHOD®」の開発・運営・販売を手掛けています。
本記事はバベルメソッド株式会社の発表をもとに作成しました。
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