一般社団法人日本テックボール協会は、2024年12月4日から8日にかけてベトナムのホーチミンで開催されるテックボール世界大会に出場する日本代表選手を決定した。強化指定選手のみで行われた選考会では、男女合わせて5名が選出された。

昨年のタイ大会に続き、アジアで2年連続でテックボール世界大会が開催されるのは初の試みだ。今回の大会には、200名以上の選手と50カ国以上が参加する予定となっている。

日本代表のカテゴリは、男女各1名のシングルス、1組の男子ダブルス、1組のMIXダブルス、そしてダブルスカテゴリのリザーブ1名である。選手は、早稲昭範（男子ダブルス、MIXダブルス）、今中庸介（男子シングルス）、新井誠弥（男子ダブルス）、坂本唯那（女子シングルス、MIXダブルス）、鈴木哲治（ダブルスカテゴリのリザーブ）の5名が選ばれた。

選考基準は、年間の試合結果を考慮し、フィジカル、適正、将来性及び過去の戦歴や成績等を総合的に評価するというものだ。

テックボールは、湾曲したテーブル上でサッカーボールを使い、リフティングやヘディングで相手コートに打ち合い得点を競う、サッカーと卓球を組み合わせたようなスポーツだ。2017年3月に国際テックボール連盟が発足したばかりの新しいスポーツではあるが、サッカーをベースとしていることから急速に普及しており、2024年現在、世界155か国でテックボール協会が設立されている。そのうち、各国の国内オリンピック委員会に加盟している協会は106か国に上る。アジアにおけるテックボールの位置づけも高く、既にアジアオリンピック評議会（OCA）に承認されている。

一般社団法人日本テックボール協会は、2017年9月に発足し、テックボールを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、子供たちの健全な育成と生涯スポーツ社会の実現、さらには競技力の向上を目指すことで地域社会の活性化と健康で文化的な社会の構築に寄与することを目的としている。