AVACOMに多言語翻訳機能、訪日客対応を支援

AVITA株式会社は2024年4月23日、アバターオンライン接客サービス「AVACOM」にリアルタイム翻訳機能を追加したと発表した。この機能により、約100言語に対応し、AIを活用した自動言語検出機能で顧客の言語を特定することが可能だという。

近年、訪日外国人客数は増加傾向にあり、2024年には過去最高の3,310万人に達すると予測されている。一方で、多言語対応の人材確保は容易ではなく、観光地では人手不足が深刻化している。AVACOMのリアルタイム翻訳機能は、こうした課題の解決を目指すものだ。

同機能の特長は、①リアルタイムの翻訳、②約100言語への対応、③AIによる自動言語検出の3点。顧客とオペレーターの会話がリアルタイムに翻訳・表示されるため、双方の母語でタイムラグなくコミュニケーションが取れる。対応言語は英語、中国語、韓国語など約100言語に上る。また、AIが自動で顧客の言語を特定するため、オペレーターは言語を意識せずに対応できる。

ただし、人名や施設名などの固有名詞、敬語や口語表現などは正確に翻訳できない場合もあるという。その際は、多言語対応可能なオペレーターへスムーズに移行することで、顧客体験を損なわずに接客を継続できるとしている。

AVITAは、宿泊・観光業界、飲食業界、小売業界、鉄道業界、自治体などを対象に、リアルタイム翻訳機能およびリモート接客の無料デモ体験を実施している。また、2024年4月24日から26日に開催される「第33回 Japan IT Week 春」への出展も決定した。

同社は、アバターや生成AIなどのAI技術を活用し、オンライン接客による売上・契約増加や問い合わせ効率の向上、店舗や受付の無人化・省人化、人手不足の解消に貢献するとしている。また、アバターワーカーという新しい働き方や雇用の創出にも取り組んでいる。