ビジョナリーとRAFLUM、障害者支援で新プロジェクト開始
障害福祉サービスを運営する株式会社ビジョナリーは、塊根植物専門プランツショップRAFLUM(ラフラム)との新たな取り組みを始めることを発表した。この取り組みは、ビジョナリーが運営する生活介護施設atto(アット)の利用者が育てた塊根植物をRAFLUMと共同でイベントやポップアップストアで販売するというものだ。
塊根植物は、南アフリカやマダガスカルなどで育つ個性的な形状の植物で、その美しさからインテリアやアートとして人気が高まっている。ビジョナリーは、この塊根植物と障害福祉を融合させることで、障害のある人々への就労サポートにつながる可能性を見出した。
具体的には、ビジョナリーが運営する生活介護施設atto(アット)に設置したビニールハウスで、利用者が約10種類の塊根植物の日々のお手入れを行う。植物によって水やりの頻度や室温管理が異なるため、利用者とスタッフが協力して植物の育成管理を行う。
この取り組みの目指すところは、障害のある人々が育てた塊根植物をポップアップやイベントで販売し、その個性を活かした新たな就労の形を創出することだ。将来的には、RAFLUMとの合同イベントや百貨店のポップアップストアの開催、オンラインショップでの販売も視野に入れている。
ビジョナリーの代表取締役である丹羽悠介氏は、自身が塊根植物のコレクターとしてRAFLUMに足を運んでいた中で、塊根植物と障害福祉の“個性が価値となる”という共通点に気づいたと語る。障害を持つ個性豊かな人々が愛情を注いで育てた植物にはその個性が形となり、芸術的な評価を受ける可能性があると考え、この新たな取り組みを始めることにしたという。
また、丹羽氏は、利用者が一生懸命育てた植物が販売され、その対価として給料を得られるようになる未来を見せたいと語り、塊根植物を一つのアート作品として世に出すことを目指している。