LINEヤフー、2023年度の不適切投稿対応状況を公開

LINEヤフー株式会社は2024年9月27日、運営する主要な投稿型プラットフォームサービスにおける誹謗中傷などの不適切な投稿への対応状況をまとめた「2023年度メディア透明性レポート」を公開した。

2023年度より、「Yahoo!ニュース コメント欄」「Yahoo!知恵袋」「Yahoo!ファイナンス 掲示板」に加え、「LINEオープンチャット」「LINE VOOM」を対象に追加。LINEヤフーでは、ユーザーが自由に自身の考えや疑問を投稿したり議論したりできる表現の「場」として、複数の投稿型プラットフォームサービスを提供しており、それぞれの目的や特性に応じたガイドラインを定め、誹謗中傷などの不適切な投稿を禁止し、違反行為に対しては投稿の削除や投稿停止措置などの厳正な対応を行っている。

2023年度は、24時間体制の専門チームによる人的なパトロールや自社で開発したAIを駆使し、「Yahoo!ニュース コメント欄」では1カ月平均約927.3万件の投稿のうち約11.5万件(約1.2%)、「Yahoo!知恵袋」では1カ月平均約468.9万件の投稿のうち約5.9万件(約1.3%)、「Yahoo!ファイナンス 掲示板」では1カ月平均約228.5万件の投稿のうち約3.8万件(約1.7%)を削除した。また、「LINEオープンチャット」「LINE VOOM」は、LINEヤフー発足後の2023年10月~2024年3月を対象期間とし、「LINEオープンチャット」については1カ月平均4億3,914.4万件の投稿のうち約79.9万件(約0.2%)、「LINE VOOM」については1カ月平均約1,810.8万件の投稿のうち約23.3万件(約1.3%)を削除した。なお、「LINEオープンチャット」の投稿削除等の措置件数には、投稿の削除のほか、トークルームの削除および表示制限が含まれる。

そして今回新たに、2024年1月の能登半島地震発生時にも大きな社会問題として影響を与えた「偽・誤情報」への対策に関する項目を追加し、LINEヤフーにおける対応状況を本レポート内で紹介している。

LINEヤフーでは今後も、投稿者の表現の自由に配慮しながら、不適切な投稿への対策を強化していく。あわせて、コンテンツモデレーションの取り組みの透明性を高め、いただいた様々な指摘を踏まえつつ、表現の「場」として継続的な改善を行っていくとしている。