糸島市消防本部で消防団DXアプリREGISの定着率が80%を達成
消防団向けDXソリューションを展開する株式会社REGISは、福岡県糸島市消防本部における消防団DXアプリ「REGIS」の導入・運用成果を発表した。糸島市と九州大学の共同開発から始まった同システムは、現場のニーズを反映した改良を重ね、団員のアプリ定着率80%を達成している。これにより、手書き報告書の転記や連絡業務といった消防本部側の事務負担が大幅に削減された。
産学官連携による開発と社会実装の経緯
本システムは、自治体や消防団が抱える特有の課題を解決するため、糸島市と九州大学による共同研究・開発からスタートした。消防団活動における情報伝達のアナログさや事務負担の増大に対応するため、開発段階から消防団員による実証実験を実施し、世代を問わず操作しやすいシステムへと改良を進めた。
完成したシステムを安定して運用・保守し、全国の自治体へ普及させるため、開発メンバーを中心として株式会社REGISが設立され、事業とシステムが引き継がれた。
導入前の課題と定着率80%を達成した要因

導入前の糸島市消防本部では、団員が手書きした活動報告書を本部側でPCへ転記する負担や、LINEなどによる連絡手段の分散、スケジュールの問い合わせ頻発が課題となっていた。また、水利が現在使える状態かどうかの実用面での情報不足や、災害発生時に現場への到着状況をリアルタイムで把握できないといった問題も生じていた。
同本部においてアプリ定着率80%を達成した背景には、分団長世代でも直感的に扱えるシンプルな操作性や、災害通知が約20秒で届くことによる信頼性の確保がある。さらに、報酬支給の円滑化を見据えて新規団員へのインストールを必須とするなど、運用ルールの策定も丁寧に行われた。
導入成果と現場活動の最適化
アプリの導入により、紙による事務作業や連絡対応の手間が激減した。また、1,300件を超える水利点検データが現場画像とともに可視化され、状態の正確な把握が可能となった。
さらに、GPSの活用によって消防車や団員の参集状況をリアルタイムで確認できるようになり、適切な連携による迅速な消火活動につながっている。糸島市消防本部 警防課警防係の浦 大嗣 氏は「糸島市と同規模の自治体・消防団であれば、REGISは非常にマッチするサービスです。現場の声をしっかり反映して作られているからこそ、スムーズな導入と確実な効果が期待できます」としている。
今後の展望
株式会社REGISは、糸島市消防本部での運用成果をもとに、通知・水利・人員・資機材のデータを高度に一元管理する機能拡張や迅速なアップデートを進める。糸島市で確立した防災DXモデルを軸に、全国の自治体や消防団への導入を推進していく方針だ。
会社概要
- 社名: 株式会社REGIS
- 代表取締役: 瀬戸山陽平
- 設立: 2026年4月16日
- 資本金: 100万円
- 所在地: 福岡県福岡市中央区天神2丁目2番12号T&Jビルディング7F
- URL: https://regis.jp
- 事業内容: 消防団DXシステムの開発・販売
本記事は株式会社REGISの発表をもとに作成。
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