Aマッソ加納、初の小説集「かわいないで」発売決定

お笑いコンビ「Aマッソ」の加納愛子さんが初の中編小説集『かわいないで』を2024年5月13日に発売することが、株式会社文藝春秋から発表された。この小説集の表紙デザイン画像も公開され、東京在住の画家・楓真知子さんが手掛けたことが明らかになった。

加納さんは、自身の小説集について「ちっちゃい気持ちが自分を飲み込んでいたあの頃を掬いとるような、とても素敵な装丁をいただきました!かわいいかわいないでかわいい」とコメントしている。

『かわいないで』は、人気お笑い芸人でありながらも注目の著者である加納さんの初の中編小説集で、「黄色いか黄色くないか」「かわいないで」の2編が収録されている。微視的な関係性や感情を、鋭い観察と抜群の言語感覚で織り上げた作品となっている。

「黄色いか黄色くないか」では、高校生の頃からお笑いに魅せられてお笑いライブハウスに就職した主人公が、賞レースが集中して芸人の悲喜こもごもが色濃くあらわれるある年末年始に繰り広げられる人間ドラマに迫る。一方、「かわいないで」では、日本史の授業中に隣席の香奈美がひそひそ声で後ろのふたりに語る昨日のデートの一部始終に耳を傾ける千尋の視点から、透子から香奈美に放たれる「かわいないで(笑)」という絶妙な相槌の一語に焦点を当てている。

加納さんは、1989年大阪生まれの芸人で、幼馴染の村上愛とともにお笑いコンビ「Aマッソ」を結成。執筆活動も積極的に行なっており、著書に『イルカも泳ぐわい。』、『これはちゃうか』、『行儀は悪いが天気は良い』がある。

『かわいないで』は、四六判上製カバー装、224ページで、価格は1,650円(税込)。ISBNは‎978-4-16-391841-9である。