Salesforce、新インターフェース層AIforceを発表
Salesforceは、Dreamforceにおいて、Salesforceの全機能を提供するリアルタイムのインターフェース層「AIforce」を発表した。AIforceにより、すでに業務を動かしているデータやワークフロー、セキュリティなどの企業情報を、あらゆるAIインターフェースへ展開できるようになる。これにより、ユーザーは従来のUIを開くことなく、各AIツールを通じて推論やワークフローの起動が可能になるとしている。
Salesforceの機能をあらゆるAIインターフェースへ展開
AIforceは、Salesforce内のデータやビジネスロジック、ガバナンスなどを、「Claude」、「Slack」、「Lightning」などのプラットフォームへ直接もたらす仕組みとなる。AIエージェントは一度に数百件のレコードを読み取り、事業全体を把握した上で推論と実行を行う。また、ユーザーは言葉で説明するだけで、カスタマイズされたリアルタイムのインターフェースを組み立てられるようになる。
Salesforce会長 兼 CEOのマーク・ベニオフ(Marc Benioff)は、AIによるインターフェースの変革に触れ、モデルのインテリジェンスと顧客が築き上げたコンテキストを組み合わせたシステムを生み出していると説明している。
AIforceは、データの保持を行わないZero Data Retentionポリシーのもとで構築され、既存の権限やビジネスルールに基づいて動作する。
ClaudeforceとSlackforceによる連携
AIforceの展開に伴い、「Claudeforce」および「Slackforce」の提供も開始される。
- Claudeforce: Anthropicとのパートナーシップを拡大し、事前構築済みのMCPサーバーとしてSalesforceの機能を組み込む「Salesforce in Claude」を提供する。見込み客開拓などのセールススキル37種類が含まれており、Deloitte、GitLab、Legoraなどでパイロット導入され、現在はベータ版として提供されている。また、開発者向けプラグインとして40種類以上のスキルなども用意される。
- Slackforce: Slack上でリアルタイムのデータを取得・表示する「Slackforce Surfaces」や、会話コンテキストとSalesforceの情報を横断して推論する「Slackbot」を提供する。さらに、Slackからレコード作成・更新が可能な「Slack CRM」や、チームでAIと協業開発を行う「Slack Code」も導入される。
年間80万件以上の問い合わせに対応するEngine創業者 兼 CEOのエリア・ウォーレン(Elia Wallen)氏は、Slackforceによって会話から離れることなくデータに基づいたインターフェースを得られるようになったと述べている。
Agentforce Coworkerとオープンな設計思想
あわせて発表された「Agentforce Coworker」は、「Lightning」インターフェース内で動作するAIチームメイトである。既存の権限の範囲内でインサイトの提示やアクションを実行し、提供開始から35日間で10万人のユーザーが有効化した。Fulton Bank シニアバイスプレジデント兼セールステクノロジー戦略担当のブランドン・バーナード(Brandon Bernard)は、数週間で20件以上のユースケースが稼働し、全社で約3,000人のユーザーを支えていると語っている。
AIforceは、オープンなアーキテクチャである「Headless Toolkit」によって支えられており、パートナーのエコシステム「AgentExchange」を通じて、各種連携機能やワークフローのマーケットプレイスが展開される。パートナーにはAnthropic、Amazon Web Services、Google、Microsoft、Lovable、Vercel、Docusign、Gamma、Jasper、Ripplingなどが含まれている。
本記事はSalesforceの発表(2026年9月15日公開)をもとに作成されています。
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