Charや金子マリらによるSmoky Medicine、50年の時を経て音源発売
伝説的バンド「Smoky Medicine」が、1974年に残した幻のライブ音源とスタジオ・デモ音源が、結成から50年の時を経て遂に公式リリースされることが明らかになった。
Smoky Medicineは、1973年から74年にかけてわずか1年ほどの活動期間であったにもかかわらず、日本のロック・シーンにその名を轟かせた。メンバーは、ボーカルの金子マリ、ギター&ボーカルのChar、ベースの鳴瀬喜博、キーボードの佐藤準、ドラムスの藤井章司という布陣。オリジナル・アルバムを1枚も残すことなく解散したが、その名は現在まで熱く語り継がれている。
今回リリースされるのは、『Smoky Medicine 1974 Live – Joy To The World -』と題された2CD+Blu-ray、または2CD+DVDの2形態。1974年5月3日の渋谷ジァン・ジァン公演の音源を収録したCD1、同年7月17日の池袋シアターグリーン公演の音源とスタジオ・デモ音源を収録したCD2、そして2023年5月13日に行われた再結成ライブの模様を収めたBlu-rayまたはDVDがセットになっている。
特にCD1の渋谷ジァン・ジァン公演の音源からは、当時のSmoky Medicineの実力と可能性の高さが窺える。オリジナル楽曲に加え、ジェフ・ベック・グループやスリー・ドッグ・ナイトのカバーなども披露されており、アマチュアとは思えないほどの完成度の高さを感じさせる。
一方、CD2の池袋シアターグリーン公演は、解散が決まっていた彼らの東京での最後のライブとなった。演奏には粗い部分もあるものの、そこには魂の奥底から湧き上がる巨大なエネルギーが感じられ、70年代の日本のロック史を語る上で欠かせない貴重な記録となっている。
さらに、Blu-rayまたはDVDには、2023年5月に行われた再結成ライブの映像が収録。50年の時を経ても変わらない彼らの音楽性と情熱が、今なお健在であることを証明している。
『Smoky Medicine 1974 Live – Joy To The World -』は、2024年9月21日に発売予定。日本のロック史に燦然と輝く伝説のバンドの記録が、半世紀の時を超えて甦る。