ポケットサイン、マイナカード活用で中途採用の経歴や年収を確認する新サービス開始
ポケットサイン株式会社は、マイナンバーカードの公的個人認証サービス(JPKI)を基盤としたHRサービスブランド「ジョブトラスト」を展開し、第一弾として「経歴・年収証明」の提供を開始しました。企業の中途採用において、候補者の職歴・在籍期間・年収を公的データにもとづいて確認できる仕組みです。候補者自身がマイナンバーカードを用いて経歴を証明することにより、企業と候補者の双方にフェアな採用の実現を目指します。
開発の背景と採用現場における課題
総務省「労働力調査(詳細集計)」によると、2025年平均の転職者数は330万人、転職等希望者数は1,023万人にのぼります。中途採用が拡大する一方で、履歴書や職務経歴書に記載された職歴や年収は原則として自己申告に依存しており、企業が正確な裏付けを取る手段は限られていました。
国内でも経歴詐称をめぐるトラブルは発生しており、2024年12月には、外資系コンサルティング企業の内定者が職歴の不記載や源泉徴収票の改変を行った事案について、東京高等裁判所が内定取り消しを有効と判断しています(東京高裁 令和6年12月17日判決)。さらに生成AIの普及により応募書類の作成が容易になったことも重なり、書類のみで候補者を正確に見極める難しさが増している状況を背景に、確定情報をもとに確認できる本サービスが開発されました。
「経歴・年収証明」では、候補者がスマートフォンでマイナンバーカードを読み取り、本人の同意に基づいて公的データを提出します。公的な確定情報を用いるため、客観的な確認が可能です。書類の記載内容と公的データに相違がある場合は差分が自動で提示されます。
導入企業は既存の選考フローを変えずに利用できます。企業が管理画面から認証リンクを送付する作業は約30秒、候補者側の操作は最短1〜2分で完了し、前職への連絡や源泉徴収票などの回収を待つことなく、ダッシュボード上でリアルタイムに結果を確認できます。また、本人の同意のもとで必要な範囲の情報のみを取り扱い、マイナンバー(個人番号)や暗証番号は取得しない設計となっています。
採用選考における個人情報の取得には、本人の同意や業務上の必要性の説明が求められます。「ジョブトラスト」は候補者本人が認証と情報提供に同意したうえでデータが渡る構造を採用しています。
ポケットサイン株式会社は、公的個人認証サービスのプラットフォーム事業者として主務大臣の認定を受けています。情報セキュリティに関する国際規格である ISO/IEC 27001、クラウドセキュリティの ISO/IEC 27017、プライバシー情報管理の ISO/IEC 27701 を取得しており、通信およびデータ保存はすべて暗号化されています。
今後の機能拡充と展望
「ジョブトラスト」は今後、公的個人認証による本人性を基盤とした人事・採用向け機能の拡充を予定しています。
- コンプライアンス確認機能の拡充:反社チェックや公開情報の確認を同じ管理画面から実施できる機能の開発を検討
- AIを活用した対話型機能:AI面接やAI退職面談などの機能を開発中
- 周辺サービスとの連携:採用管理システム(ATS)をはじめとする周辺サービスとの連携を検討
同社は、プラットフォーム事業者として公的個人認証サービスの利用が広がる社会の実現に貢献していくとしています。
- 所在地:東京都新宿区大京町22-1 グランファースト新宿御苑1F
- 代表者:代表取締役 梅本 滉嗣
- 設立年月:2022年8月
- 事業内容:電子署名・認証サービスの企画、開発、販売
- URL:https://pocketsign.co.jp/
本記事はポケットサイン株式会社の発表をもとに作成されています。
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