ミニメドジャパン、最大7日間装着可能なエクステンデッド注入セットを発売
東京都港区に本社を置くミニメドジャパン合同会社(以下、ミニメドジャパン)は、最大7日間装着可能なインスリンポンプ用輸液セット「エクステンデッド™注入セット」を9月14日に発売した。同社によると、日本国内でインスリンポンプの薬事承認を取得している注入セットの公開製品情報および添付文書をもとに比較した結果、最大7日間装着可能な製品として日本初(2026年9月当社調べ)となる。従来の2~3日に1回必要だった交換頻度を半減させることで、患者や家族の糖尿病管理における負担軽減を目指す。


装着期間を最大7日間に延長し交換頻度を軽減

インスリンポンプ療法や自動インスリン注入(AID:Automated Insulin Delivery)療法では、ポンプ本体と皮下に留置するカニューレをつなぐ注入セットの定期的な交換が必要とされている。ミニメド™780Gシステムなどミニメド700シリーズのインスリンポンプシステムやミニメドAIDシステム専用に設計されたエクステンデッド注入セットは、インスリンの流れと安定性を最大7日間維持する新素材と設計を採用し、装着期間を従来型の自社注入セットと比較して約2倍に延長した。
これにより、交換頻度や穿刺回数が半減するほか、インスリン頻回注射療法(MDI)との比較では針の穿刺回数を最大96%低減できる(インスリン頻回注射療法を1日4回行う場合は年間1,460回、エクステンデッド注入セットを7日交換する場合は年間52回として試算)。また、新しいチューブコネクタによってインスリンの安定性向上と注入セット閉塞リスクの低減を図り、肌に優しくはがれにくい接着層の粘着テープを採用している。
簡便な装着手順と臨床試験における評価
エクステンデッド注入セットは穿刺器具であるサーターと一体型になっており、剥離紙をはがして保護キャップを外し、ボタンを押す「かんたん3ステップ」で装着できる仕様となっている。併用するエクステンデッドリザーバーは、最大7日間インスリンを安定した状態で使用できるよう試験・認証を受けた専用リザーバーである。
臨床試験では、最大7日間使用した場合でもインスリンの安定性や注入セットの安全性・性能が維持されることが確認された。神戸大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌内科学部門 准教授の廣田勇士氏は、交換頻度が半分になることで精神的な負担や日々の手間が軽減されることに加え、簡単な手技で使用開始できる点などがAID療法への移行を促進することに期待を寄せている。
金属製カニューレを採用したSure-Tを10月に発売
ミニメドジャパンは、金属製カニューレを採用した注入セット「Sure-T™」を10月に発売する。PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製カニューレによるアレルギーやソフトカニューレの屈曲に不安がある患者に向けた新たな治療選択肢となる。
ミニメドジャパンの日本法人社長である岡 光代氏は、両製品の導入を通じて患者一人ひとりに適した治療選択肢を提供し、自分らしい毎日を送れる環境づくりに貢献していく方針を示している。
インスリンポンプは、主に1型糖尿病などの患者が皮下に細いチューブを留置し、小型ポンプで持続的にインスリンを注入する医療機器である。血糖の変化(血糖値と相関する皮下グルコース値を持続測定)をモニタリングして基礎インスリン投与を自動調整(食事ボーラスは別途操作が必要)するAID療法は、日本でも標準治療としての位置づけが広がりつつある。
1型糖尿病は、膵臓のインスリン産生細胞が自己免疫などの要因で機能を失う疾患であり、国内患者数は約9万2千人と推定されている(2017年厚生労働科学研究 田嶼班)。
- 関連情報
- 運営会社情報:MiniMedはメドトロニックの糖尿病事業部門ダイアビーティスが2026年3月に新体制として発足したブランドであり、約80カ国で事業を展開している。
- 公式URL:https://www.minimed.com/jp
本記事はミニメドジャパン合同会社の発表をもとに作成。
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