KDDI×松竹CVC、ショート動画支援プロジェクト始動
KDDI株式会社と松竹ベンチャーズ株式会社は、ショート動画製作を支援するプロジェクト「AS CREATION PROJECT」を開始した。第一弾として、ショートドラマクリエイター集団「ごっこ倶楽部」を運営する株式会社GOKKOとパートナーシップを締結し、小島藤子や宇垣美里ら豪華キャストが出演する全72話の作品「トリッパーズ」を製作。2024年8月9日からTikTokなどの各プラットフォームで順次公開される。
近年、縦型ショート動画市場が急拡大し、作品のクオリティと視聴者にとっての魅力が求められるようになった。一方で、無料プラットフォームでの配信が主流のため、クリエイターが十分な制作費を担保できず、自由な作品づくりに挑戦しづらい環境にある。「AS CREATION PROJECT」は、こうした課題解決に向けてショート動画製作を支援していく。
KDDIは、パートナー連携によるコンテンツ視聴の促進や新技術によるコンテンツの魅力化により、エンターテインメント領域の事業拡大に取り組んでいる。松竹グループと連携し、両社の強みやアセットを活かしながら、お客さまがよりエンターテインメントを楽しんでいただけることを目指す。
「トリッパーズ」は、モラハラでクズな夫と暮らす無職の朝美が、パパ活女子のリコに馬鹿にされ、怪しい求人サイトに登録してしまうことから始まる。謎の女・小夜から電話を受けた朝美の日常が変わっていく、規制の厳しい地上波では放送できないグレーな要素も散りばめた大人の青春ストーリーだ。
主題歌には、Penthouseの新曲「一難」が起用された。ラテン系アッパーサウンドとソウルフルな男女ヴォーカルが、ショートドラマならではの過激で小気味いいストーリー展開に妖艶に光る。
出演者からは、ショートドラマならではの演技のこだわりや共演者との印象、視聴者へのメッセージが語られた。小島藤子は「SNSで見たことはありましたが、ショートドラマ、縦型ドラマ両方とも初の出演」と新鮮な気持ちを吐露。宇垣美里は「物語が深まっていくにつれて、登場人物のそれぞれの関係性も変わり、一人一人が成長を遂げていくところが見どころ」と作品の魅力を語った。
「ごっこ倶楽部」は、2021年5月に結成されたクリエイター集団。日本のドラマ制作とは異なる世界基準の制作スタイルを取り入れ、視聴データの分析から改善までを自社内で行っている。これまでに制作・投稿した動画は1200本、累計再生数は40億回を突破。2022年のTikTok Award Shortfilm Creator of the Yearを受賞するなど、ショートドラマカテゴリーの中で日本No.1の実力を誇る。