高校生が考案、楽しめるラグビー新ルール発表

認定NPO法人テラ・ルネッサンス(理事長:吉田真衣)と株式会社HiRAKU(代表取締役:廣瀬俊朗)は、高校生を対象にしたリーダーシップ養成講座を開催しました。この講座は、全23回の講義とワークショップを通じて、誰もが楽しめるラグビーの新ルールを考案することを目指しています。その成果は、2024年3月16日に開催される発表会で披露されます。

テラ・ルネッサンスと東明館学園は、社会課題の解決や平和の担い手となるグローバル人財の育成を目指し、2021年に包括連携協定を締結しました。これまで、学生たちに対して、紛争など世界の課題を知り、具体的な支援を計画・実施するといった問題解決型学習(PBL)の手法に基づく学習支援を行ってきました。そして、グローバル人財の育成には、知識や経験などのスキル面だけでなく、精神面の養成も必要という方針を確認し、この講座を開講しました。

このプログラムでは、リーダーシップにおける基礎的な知識をはじめ、対話やチームビルディングなどを通じて、リーダーシップに欠かせない多様性や包摂性の養成にも取り組んでいます。これは、SDGsが掲げる「『誰一人取り残さない』持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現」にも合致します。また、車椅子ラグビーやブラインドラグビー、デフラグビーなどの障がい者ラグビーの体験を通じて、誰もが楽しめるラグビーの新ルールを考える中で、多様性と包摂性の重要さを体感的に学びました。

3月16日には、株式会社HiRAKUの代表取締役であり、元ラグビー日本代表の廣瀬氏が東明館高等学校に来校し、ワークショップを開催します。このワークショップでは、生徒たちがラグビーの起源から既存の価値観やルールについて考え、自らが立案した「誰もが楽しめるラグビー新ルール」を発表します。

このような取り組みを通じて、テラ・ルネッサンスとHiRAKUは、高校生たちが社会課題の解決や平和の担い手となるグローバル人財として成長することを支援しています。これは、社会全体が多様性と包摂性を尊重し、誰もが参加できる社会を実現するための一歩と言えるでしょう。