AIコーディング支援ツールの利用者の77.5%が困った経験あり バルテス調査
バルテス・ホールディングス株式会社は、ソフトウェア開発に携わるエンジニアを対象に実施した「AI開発時代の品質と信頼に関するアンケート」の結果を公表しました。業務でAIコーディング支援ツールを利用している回答者の77.5%が、何らかの困った経験があると回答しています。また、今後1~2年で最も課題になることとして、44.8%が「AIの成果物を評価できる人材の不足」を挙げました。
支援ツール利用者の7割超に困った経験 バグ混入などが課題に
業務でAIコーディング支援ツールを利用している回答者71名に対し、実際に困った経験の有無を尋ねたところ、77.5%が何らかの困った経験があると回答しました。

その内訳は、「修正した際に別の箇所が壊れた」が36.6%で最多となり、「気づかないバグが含まれていた」が35.2%、「AIの出力が正しいか確認しきれなかった」が25.4%と続いています。AIコーディング支援ツールを活用するなかで、生成されたコードの不具合や出力内容の確認に課題を感じている状況が示されました。

今後の最大の課題は「AIの成果物を評価できる人材の不足」


今後1~2年で最も課題になることについての設問では、「AIの成果物を評価できる人材の不足」が44.8%で最多となりました。次いで「AIが作るスピードに人の確認が追いつかない」が24.2%、「確認されないままのコードが積み上がる」が12.1%、「セキュリティリスク」が9.1%、「トラブル時の責任の所在があいまい」が8.5%でした。
また、AI活用が進むほど「テスト・検証の重要性は高まる」と答えた割合は86.7%に達しており、生成された成果物を適切に評価・検証できる人材や体制の確保が重視されています。
上流工程では「最終判断を人が行うこと」を最重視
要求定義や要件定義といった上流工程では、67.9%がAIを何らかの形で活用していると回答しました。そうした工程でAIを使う際に最も大切だと思うこととしては、「最終判断を人が行うこと」が61.2%で最多となり、「AIに渡す情報の質」が16.4%、「AIが答えの根拠を示してくれること」が13.3%、「業務・業界知識の反映」が7.3%と続きました。

さらに、AIが進化しても人にしか担えない役割としては「何を作るべきかを決めること」が35.8%で最多となったほか、品質を守るために必要な仕組みとして「AI利用ガイドライン」が55.2%、「チェック基準の文書化」が51.5%、「テスト自動化」が47.9%挙げられています。
バルテス株式会社取締役 兼 第1品質サービス事業部 事業部長の豊島聡行氏は、AIの出力が正しいか確認しきれなかったという回答が25.4%に上る点に触れ、生成スピードが上がるほど判断の根拠を残す仕組みとレビュー体制の有無が品質を左右する分岐点になると述べています。
調査の概要
- 調査名:AI開発時代の品質と信頼に関するアンケート
- 調査期間:2026年7月21日~7月31日
- 調査方法:Microsoft Formsによるインターネット調査
- 調査対象:バルテスグループの顧客およびQbookを中心とした回答者
- 有効回答数:165件
- 調査実施:バルテス・ホールディングス株式会社
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しています。 ※本調査はバルテスの顧客およびQbookを中心に実施したものであり、回答者属性等の影響を受ける可能性があります。
本記事はバルテス・ホールディングス株式会社の発表をもとに作成しました。
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