要介護家族との外出で20代30代の9割超が断念 IT FORCEが調査結果発表
介護タクシー予約アプリ『よぶぞー』を提供するIT FORCE株式会社は、要介護認定者(要支援2以上)の家族1,000名を対象に実施した「要介護認定者のご家族とのお出かけに関する調査」の結果を発表した。
本調査では、20代・30代の若者ケアラーや子育て世代の意識と移動実態に焦点を当てている。高いお出かけ意欲を持ちながらも、過去1年間でお出かけを諦めた経験を持つ人が9割を超える実態などが明らかになった。








介護・移動サポートをメインまたはサブで担当している30代の約8割(79.1%~85.1%)が「お祝いの外食」や「親族の集まり」に連れていきたいと回答し、全年代でトップとなった。目的は「気分転換」「親孝行」「思い出作り」といった理由が中心となっている。


一方、過去1年間に要介護者とのお出かけを諦めた割合は20代で91.3%、30代で97.0%に達しており、若い世代ほど意欲と現実のギャップが大きい結果となった。なお、介護・移動サポートの担当者における「義務」という回答は約1割にとどまったが、介護に関わっていない20代・30代では義務感が高くなる傾向(20代48.4%/30代24.2%)がみられた。
複数名介護やダブルケアによる負担
要介護認定者が家族にいる20代・30代のうち、約9割に複数名の要介護者がいる状態であることが判明した。特に30代では49.0%が介護・移動サポートのメイン担当を担っており、送迎や付き添いにプレッシャーや負担を感じている割合は79.1%に上る。ドライバー不足による予約の取りづらさも手配難に影響している。
また、子どもがいる「ダブルケア」層では、移動の手配難や段取りの負担がさらに増大している状況が示されている。
移動DX機能への強いニーズ
移動サービスやシステムへの要望について、20代・30代は全年代と比較して「乗降時サポート(介助)体制の充実」「認知症や身体状態に応じた専門対応」を求める割合が大きかった。
アプリ・Web予約において重視することのTOP3は、「事前目安料金の明確化(30代: 91.1%)」「ドライバーの指名・リピート予約(30代: 89.5%)」「24時間Web/アプリ予約(30代: 89.5%)」となっており、手配時の負担を軽減するデジタル機能への需要が高い。
有識者による分析
成蹊大学の澁谷智子教授は、20代・30代のケアについて、独身か子育て中か、親と祖父母のどちらを介護するかなど生活背景の多様性に着目する必要があると指摘する。「20代・30代のケアラーを考える時には、「ヤングケアラー」という文脈だけで捉えるのではなく、ライフステージに応じた柔軟な支援(レスパイトケア含む)が必要です」とし、ケアラー自身が生活とのバランスを保ちながら持続可能に介護と付き合う重要性を述べている。
調査概要
- 調査名:「要介護認定者」のご家族とのお出かけに関する調査
- 調査主体:IT FORCE株式会社
- 調査対象:全国の20〜99歳の男女、要介護認定者(要支援2以上)※除外:職業 学生(スクリーニング n=15,000、本調査 n=1,000)
- 調査手法:インターネット定量調査(Freeasy※アイブリッジ株式会社)
- 調査時期:2026年7月14日~7月16日
本記事はIT FORCE株式会社の発表をもとに作成されています。
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