ベッコフ、EtherCATターミナルEDシリーズの販売を開始
ベッコフオートメーション株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役社長:川野俊充)は、IP20 制御盤用 EtherCATターミナルの新製品「EDシリーズ」の販売を開始しました。本製品は従来の「ELシリーズ」との互換性を保ちながら、内部電子回路の刷新やハードウェア設計の改良により新機能や信号拡張に対応しています。工具不要の配線技術により配線工数を最大40%削減するほか、専用スマートフォンアプリを用いたスマート診断機能も備えています。
工具不要の配線と設計刷新で工数削減と安定供給を実現
本シリーズは、棒端子付きの電線を差し込むだけで配線が完了する「ダイレクトプッシュイン技術」を採用しています。従来のケージクランプ式ターミナルと比較して配線工数を最大40%削減し、配線口上部のオレンジ色の部分を押すことで専用工具を使わずに電線の引き抜きが可能です。操作レバーの改良によるDINレールからの着脱性向上に加え、筐体の換気口拡大による放熱性の向上、配線口・ラベル・LEDの1列配置による視認性向上と配線ミスの防止が図られています。
さらに、最新の電子部品の採用と内部電子回路の刷新により、長期安定供給の確保と価格の最適化が行われました。従来のEtherCATターミナルの性能や機能を維持しつつ、最大10 kSpsの高精度アナログ計測機能の追加など新たな機能にも対応しています。
専用アプリとDMC連携によるスマート診断で保守性を向上


製造現場での保守性向上のため、各ターミナルの前面にデータマトリックスコード(DMC)が印字されています。これをスマートフォンの専用診断アプリでスキャンすることで、ターミナルの状態を即座に読み取ることが可能です。
専用診断アプリにはスコープ機能が統合されており、温度、電流、電圧などの詳細なライブデータを波形で確認できます。この診断機能は、EtherCATシステム側に接続した「EtherCAT診断用ターミナル(ED6060)」との連携によって実現しており、トラブルシューティングの迅速化と装置のダウンタイム最小化に貢献します。
ELシリーズとの互換性を確保し段階的なシステム更新に対応
EDシリーズは、従来のEtherCATターミナル「ELシリーズ」との間で完全な機械的・電気的互換性を確保しています。ソフトウェア面においても、TwinCATの開発環境側で再設定などを行うことで新旧シリーズの混在や併用が可能です。
ラインアップとしては、2026年初旬より標準的なデジタルI/OおよびアナログI/Oを中心に約50種類のターミナルが先行して販売開始されています。現在はシリアル通信やコンパクトドライブ、特殊計測などの製品展開が順次進められています。また、アングル型RJ45コネクタを採用したカプラシリーズ「EC1100」およびエクステンション「EC1110」も販売を開始しています。
同社のI/O製品スペシャリストであるGiang Doan(ザン・ドアン)氏は、今回の新製品について、技術面の進化だけでなく現場のユーザー視点が設計に反映されており、配線作業の手間削減など現場の使いやすさや作業効率まで含めて進化した新世代のI/Oである旨を述べています。
- 企業名:ベッコフオートメーション株式会社
- 所在地:神奈川県横浜市
- 代表者:代表取締役社長 川野俊充
- 事業内容:PC制御に特化した制御機器の開発・販売(計測・制御ソフトウェア「TwinCAT」、産業用通信規格「EtherCAT」など)
- 公式サイト:https://www.beckhoff.com/ja-jp/
- 製品詳細ページ:https://www.beckhoff.com/ja-jp/products/product-news/i-o-upgrade-mit-der-ed-serie/
本記事はベッコフオートメーション株式会社の発表(ドイツ・フェアル本社発行の機関誌「PCコントロール2026年 第一号」掲載記事およびWebサイト製品情報の抄訳)をもとに作成しています。
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