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かんぽ生命と日本IBM、AI駆動開発を導入し開発工数50%削減を目指す

東京都千代田区に本社を置く株式会社かんぽ生命保険(取締役兼代表執行役社長 大西徹)と、東京都港区に本社を置く日本アイ・ビー・エム株式会社(代表取締役社長 村田将輝)は、AIを活用した新たなシステム開発の取り組みを開始した。AI駆動開発による業務効率化に加え、開発現場の知識や経験を整理・体系化し、組織全体で活用できる仕組みづくりを進める。担当者が変わっても安定した品質を維持し、顧客ニーズや社会環境の変化に迅速に対応できる体制の構築を目指す。

知識や経験の体系化と開発標準の整備

近年、顧客ニーズや社会環境、法制度の変化が速まるなか、生命保険会社には変化へ柔軟に対応しながら安定したサービスを提供し続けることが求められている。かんぽ生命では、顧客体験価値の向上に向けたシステム反映を迅速かつ高品質に行うため、現場で培われてきた専門知識やノウハウを組織全体で継承・活用できる体制の整備を進めることとなった。

今回の取り組みでは、独自の開発標準「かんぽスペック駆動開発標準」を整備する。開発に関するルールやノウハウを整理し、AIへの指示方法、成果物の作成方法、品質の確認方法、人とAIの役割分担などを体系化する。ベテラン社員の経験に支えられてきた知識や判断基準を誰もが活用しやすい形にし、担当者が変わっても共通のルールに基づいて安定した品質で開発を進められる環境を目指す。また、実際の開発成果や知見を継続的に反映し、改善を重ねていく方針だ。

日本IBMのソリューション活用と工数50%削減目標

日本IBMは、エンタープライズ向け開発支援パートナー「IBM Bob」およびAI駆動開発ソリューション「AI Lifecycle Shared Engineering Artifacts(ALSEA)」を活用して本取り組みを支援する。

かんぽ生命の生命保険事業における知見と、日本IBMが持つAIや開発に関する技術・知見を組み合わせ、AIを前提とした開発手法を実際のプロジェクトを通じて確立していく。さらに、本取り組みを通じて開発工数を従来比で50%削減することを目指し、品質確保と生産性向上の両立に取り組む。

両社は本取り組みを通じて、以下の実現を目指している。

  • お客さまへのサービス提供の迅速化: ニーズや法令改正への対応を速め、かんぽアプリの機能改善や各種手続きの利便性向上などを迅速に届ける体制を整える。
  • 知識と経験の資産化・継承: 個人のノウハウに過度に依存せず、組織全体で蓄積・活用して将来にわたる安定運用を支える開発基盤を整備する。
  • 開発の品質向上: AIに任せる作業と人が確認・判断する作業を明確化し、双方の強みを活かして必要な品質を確保する。
  • 開発人材の育成: 活用方法や品質基準を標準化し、ベテラン社員の知識を組織全体で共有することで次世代の人材育成につなげる。
  • 社員がより付加価値の高い業務へ注力: 開発業務の効率化により、新サービスの企画や顧客体験向上などの業務に注力できる環境をつくる。

今後の展開

今後、開発現場で培われた知識や経験を組織資産として活用し、安定した品質で開発を継続できる基盤を構築する。かんぽ生命はAIとデジタルの活用を通じて顧客体験価値のさらなる向上に取り組み、日本IBMはAIと大規模開発で培った知見を活かして開発変革の支援を継続していくとしている。

本記事は株式会社かんぽ生命保険および日本アイ・ビー・エム株式会社の発表をもとに作成。

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