DOWAエコシステムの電動車磁石リサイクル事業が環境省の実証事業に採択
DOWAエコシステム株式会社が提案した「電動車駆動モーターを対象としたレアアース磁石リサイクル技術の実証事業」が、環境省の令和8年度「国内資源循環体制構築に向けた再エネ関連製品及びベース素材の全体最適化実証事業」に採択されました。本事業は、今後発生量の増加が見込まれる廃車由来の駆動モーターからレアアース磁石を回収し、再資源化プロセスの確立を目指す取り組みです。同社はサプライチェーンを構成する関係者と連携しながら、国内における資源循環体制の強化を図る方針です。
実証事業採択の背景と課題
近年、電動車や再生可能エネルギー関連機器の普及拡大に伴い、駆動モーターなどに使用されるネオジム磁石をはじめとするレアアース資源の需要は世界的に高まっています。その一方で、レアアース資源には資源の偏在性に伴う調達リスクへの対応や国内での資源循環の推進が重要な課題となっており、使用済み製品からレアアース磁石を効率的に回収して再資源化する技術の確立が求められています。
なお、今回採択された環境省の実証事業(委託事業)は、太陽光パネル・車載用バッテリー等の再エネ関連製品及び電子基板に含まれる鉄・非鉄金属・レアメタル、ガラス等のベース素材を対象とした省CO2型のリサイクル技術向上と、デジタルを用いたトレーサビリティ確保によるリサイクル原料の品質向上を図り、未利用資源の活用体制構築を促進するものです。
家電から電動車駆動モーターへ対象を拡大
同社はこれまで、使用済み家電製品に含まれるモーターからレアアース磁石を回収する技術の開発および実証に取り組んできました(2025年11月発表「秋田県でネオジム磁石回収の実証試験開始」に関するお知らせ)。
今回採択された事業では、電動車の普及拡大に伴って廃車由来の駆動モーターの発生量増加が見込まれることから、これまでに培った知見や技術を活用し、回収対象を電動車の駆動モーターに広げて実証を行います。
独自の選別技術で国内循環の確立を目指す
本事業において同社は、サプライチェーンを構成する関係者の協力を得ながら、独自に開発してきた資源回収プロセスおよび選別技術を活用します。使用済み電動車の駆動モーターなどに含まれるレアアース磁石を効率的に回収し、再資源化につなげるプロセスの確立に取り組みます。
これらを通じて、使用済み製品からの資源回収率の向上を図るとともにレアアース資源の国内循環を促進し、国内資源循環体制の強化につなげることを目指すとしています。長年培ってきた資源循環に関する技術と事業基盤を活用して技術確立を進め、資源安全保障の強化と脱炭素社会の実現に貢献していく方針です。
DOWAエコシステム株式会社の概要
- 所在地: 東京都千代田区外神田四丁目14番1号
- 資本金: 10億円
- 社長: 矢内 康晴
本記事はDOWAエコシステム株式会社の発表をもとに作成されています。
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