転職コンサルタントが重視するミドル人材のキャリア・スキルとは?
エン・ジャパン株式会社が運営するミドル世代向け転職サイト『ミドルの転職』が、同サイトを利用している転職コンサルタント254名を対象に「評価されるミドルのキャリア・スキル」についてアンケート調査を実施した。
ミドル人材のキャリア・スキルを判断する際に重視しているポイントは何ですか?(複数回答可)
選択した3つの中で最も重視しているポイントは何ですか?
調査の結果、転職コンサルタントがミドル人材のキャリア・スキルを判断する際に最も重視するポイントは「業務経験」(87%)で、次いで「専門知識」(70%)、「コミュニケーション能力」(49%)という結果になった。「業務経験」を重視する理由としては、「即戦力として採用されることが多いため、直近同様の業務経験や知識が重要視される」などの意見が挙げられた。
自身もしくは採用企業にキャリア・スキルを評価された具体的な人物像について伺います。どのような専門スキルを持つ方が多かったですか。(複数回答可)
また、転職コンサルタントや採用企業に専門スキルで最も評価されたのは「マネジメント」(51%)だった。職種別では「営業系」(33%)、業種別では「メーカー」(47%)、企業タイプ別では「中小企業」(58%)に所属する方が多かった。
ミドル人材が自身のキャリア・スキルをより評価されやすくするために職務経歴書・履歴書で工夫すべき点や改善できる点があれば教えてください。(複数回答可)
転職コンサルタントによると、ミドル人材が自身のキャリア・スキルをより評価されやすくするために職務経歴書・履歴書で工夫すべき点は「専門性やできることを明確に書く」(69%)ことだという。「経験豊富な人ほど、内容が多すぎて何ができる人なのか伝わらないことがよくある」など、求人企業が求めているスキルや経験を中心に記載することが重要だと指摘する。
さらに、ミドル人材がキャリア・スキル強化のために業務で意識しておくべきこととして、「自身の業務を言語化する癖をつけること」「常に様々な数字を意識すること」などが挙げられた。業務以外では「時事問題、経済状況、業界状況の把握など情報を常にアップデートし、専門性を高めておくこと」「業務に関係する資格を取得しておくこと」などが重要だという。
本調査から、ミドル人材の転職では業務経験や専門知識、コミュニケーション能力が重視されており、自身のスキルを客観的に理解し、求人企業が求めるスキルを意識した職務経歴書・履歴書の作成が求められていることがわかった。